木下(手前)からウイニングボールを受け取る高橋(撮影・吉澤敬太)

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 「ヤクルト2-6阪神」(1日、神宮球場)

 阪神は今季最長タイの5連勝で優勝マジックを20とした。先発の高橋遥人投手(30)が6回1/3を2失点。最多勝争いで独走の13勝目を挙げ、最高勝率の条件を満たした。打っては五回に先制適時打を放つなど6年ぶりの複数安打。虎の二刀流の活躍で、2リーグ制以降では球団初となる連覇へ9月も好スタートを切った。

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 ヒーローインタビューでの天然ぶりがクローズアップされるおちゃめな高橋だが、まだリハビリ中だった下村がウエートトレの際、時間を計らずトレーニングを行っていた姿に「メリハリを付けたら」と叱責(しっせき)したという。

 どういう思いで後輩に指導したのか。高橋に対し、誰もが柔和で温厚という感情を抱いているだろう。だからこそ聞きたかった。

 「外からも中からも応援される選手にならなきゃいけない。トレーニングの時の姿勢だってみんな見ているから。あいつはそれができる男だと思います。誰よりもポテンシャルはある」

 そこには、あのおちゃめな姿はない。けがに苦しむ後輩を思い、野球を愛する男の偽らざる本音だった。長いリハビリを妥協することなく乗り越えて、マウンドで輝きを放つ高橋だから言える言葉だった。下村もこの言葉がうれしかったそうだ。そのことを伝えると、「いや、誰が言ってんだって感じですけどね」と自虐交じりに笑った。照れ隠しも高橋らしい。いつのまにか、誰もが知る笑顔に戻っていた。(デイリースポーツ・河西俊輔)