美しく走った星野真里

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 今年も放送された日本テレビの「24時間テレビ」。瞬間最高視聴率の20・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)を記録したのは、チャリティーマラソンのランナーを務めた女優の星野真里(45)がゴールした直後だった。果たして、星野の起用は日テレの目論見どおりの結果を生んだのだろうか。

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 民放プロデューサーは言う。

「今年の『24時間テレビ』の平均視聴率は10・5%で、全49回中、歴代41位タイでした。フィナーレの視聴率は16・4%で、昨年の19・5%に比べても見劣りがします」

 問題点は何だったのだろう。

「原因の一つはチャリティーマラソンにあるでしょう。全体的に無難で、展開も整いすぎていました。80キロのマラソンを走りきった星野も最後まで綺麗でしたし、番組2日目の30日午後8時42分、台本に書いたような時間にゴールし、星野から感想を聞くこともでき、『サライ』もフルコーラスで歌えました。それだけに感動に欠けていたと言わざるを得ません。出来過ぎでしたね。生放送というのは、破綻がないとつまらないですから」

美しく走った星野真里

 今年は近年とは違い、猛暑の中でのマラソンにはならなかった。星野はマラソン経験もあり、なんと言っても女優である。

「女優だから表情もメイクも完璧でしたが、それが崩れないと感動しません。やはりチャリティーマラソンで数字を取るためには、そして視聴者の感動を呼ぶためには、“時間内にゴールできない”という結末も必要なのかもしれません」

 まあ“ゴールできない”という演出をするわけにもいかないだろうが……。

女性芸人が最強

「たとえば、第26回(2003年)のチャリティーランナー・山田花子は、当時、女子最長の110キロに挑みましたが、ゴールの日本武道館まであと4キロにまで迫ったところで夜9時の番組終了。当時は続いて放送される『行列のできる法律相談所』でゴールシーンを放送するという慣例がなく、『行列』が終わった10時から10分間の特別番組を編成して放送されました」

 これをきっかけに「24時間テレビ」内でゴールできなかった際は「行列」で続きを中継するようになったという。

「第32回(09年)のイモトアヤコは126キロを走り、放送終了から12分後にゴールしたのですが、この年の2日目は第45回衆議院選挙の投開票日と重なったため、L字型画面で開票速報を伝えながらの放送でした。結局、彼女のゴールシーンは『ZERO×選挙』の中で放送されることとなり、これも話題になりました」

 わざとではないのだろうが、芸人は見せ場が分かっているということか。

「女性芸人がチャリティーマラソンのランナーを務めると総じて数字もいいので、最強という声もあります。一方、今回の星野は事前に手の内を明かしすぎていたように思います」

昨年の横山裕との違い

 星野は難病を抱える娘のため、チャリティーマラソンを引き受けた。

「娘さんの病気については、番組放送前から繰り返しメディアで報じられました。一方、昨年のチャリティーランナーを務めたSUPER EIGHTの横山裕(45)は手の内をあまり見せず、壮絶な生い立ちや家族の話は番組中に紹介され、視聴者は驚き、彼が走る理由にもリンクしたので感動も生まれました。彼の走りによる目的別募金『マラソン子ども支援募金』はゴール時点で7億40万8600円に達しました。募金総額も最終的に20億円を超える史上最高額となりました」

 今回、星野の目的別募金「できた!を増やす子ども募金マラソン」は3億8054万8400円。決して少ないとは言えない額ではある。

「番組終了時の全体の募金総額は約7億2560万円でしたから、昨年の横山の目的別募金とあまり変わりません。今年は直前に熊本地震と千葉豪雨があり、チャリティー番組としての大義名分がありました。にもかかわらず募金額が減ったことをどう捉えるのか。来年は記念すべき第50回の放送となります。果たして、このままで放送していくのか考える機会なのかもしれません」

デイリー新潮編集部