ドジャース・大谷 投手復帰白紙 左膝&右上腕の状態を考慮 ロバーツ監督「目標の期日は定めない」
◇インターリーグ ドジャース1-2タイガース(2026年8月29日 デトロイト)
ドジャースの大谷翔平投手(32)が投手復帰を当面見送ることが29日(日本時間30日)に決まった。敵地タイガース戦後にデーブ・ロバーツ監督(54)が明かした。左膝と右上腕の状態を考慮し、早ければ30日(同31日)に計画していた復帰登板を回避。打者では出場を継続する一方、投手復帰スケジュールは再び白紙に戻った。
試合後にロバーツ監督は「グラスノーが明日(30日=日本時間31日)先発する。(大谷)翔平はブルペンを終えてから腕も膝も状態が良くない。どの投手であっても同じ状態なら投げさせない」と明言した。
「全てがうまくいけば…」を前提に1イニング限定のオープナーで計画していた投手復帰を先送り。今後についても「目標の期日は定めない。具体的な日付を設定することがプラスになるとは思わない」と再び白紙に戻った。
予測できないことではなかった。6月から左膝に炎症を抱え、投打二刀流で出場した7月3日には右上腕に違和感を訴えた。投手調整を中断した時期を経て今月上旬からキャッチボールを再開。22日にはライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板して一度は前進したかに見えた。
最終テストの位置づけだった前日のブルペンでは17球の軽めの投球に終始。一夜明けて試合前からロバーツ監督は「100%の状態ではないなら、1イニング投げて調整を進めることにどれだけ意味があるのか。投げない方がいいのか」と“後退”を示唆していた。幸い先発陣はスクバルの加入とスネル、グラスノーの復帰で層が厚くなり、大谷を無理に投げさせる状況ではない。
一方、低調な打線を原因に8月は12勝14敗で1試合を残して月間負け越しが決定。3試合ぶり安打が出た大谷も本塁打がない最近9試合で35打数5安打にとどまり、「打撃面での価値は非常に大きい。投げることが打撃に影響を及ぼす可能性があるなら、それに見合うだけの価値はない」と打者での一刀流を優先させた。
大目標はワールドシリーズ3連覇。大谷は7月末の時点で「9月の最後、ポストシーズンに間に合えばいい」と見据えていた。決戦の秋をどんな形で迎えるのか。二刀流は再び仕切り直しを強いられた。(杉浦大介通信員)
≪直近5戦4敗…3戦連続2得点以下≫ドジャースは借金9で低迷するタイガースにも1-2のサヨナラで敗れ、最近5戦で4敗に沈んだ。最近8試合のうち7試合が1点差。3試合連続2得点以下の状況にロバーツ監督は「何が足りないのかは分からない」と首をひねった。22試合にわたって本塁打がないT・ヘルナンデスは「乗り越えて戦い続け、自分たちの仕事をしていくしかない」と必死に前を向いた。

