まだ間に合う!「夏ドラマ」はこれを見ろ!大活躍する演技派アイドルたち&注目の女優

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「テレビ界ではリアルタイム視聴率とデジタル配信実績--配信の再生数や再生時間がコンテンツの価値を測る明確な物差しとして定着しました。どちらが欠けてもダメで、そこを見ながら企業がどう広告費を出していくかを決めるようになっている。『VIVANT』の初回の占拠率は49.7%と、テレビをつけている人の半数が視聴している計算で、全国視聴人数は2042万人に達しています」(キー局プロデューサー)

「国民的イベントドラマ」と称される『VIVANT』に対し、ドラマ好きを惹きつけて大ヒットしているのが同じTBS系の『Tシャツが乾くまで』だ。

TVerでの第1話の再生回数が348万6000回、第2話が367万5000回と同じ枠で放送されていた『不適切にもほどがある!』を抜き去った。

伸び悩むフジテレビ

一方、フジテレビの看板枠「月9」の『ブラックトリック~裁きを操る弁護人~』はTVerのお気に入り数が38万7000で15位、初回世帯視聴率は6.2%で8位と大苦戦している。

「GACKT(53)をキャスティングしたのはフジ制作の映画『翔んで埼玉』で起用した縁だと思いますが、主演はやりすぎでしょう。ここ数年、フジのドラマに50代俳優の起用が目立つのは一連の性加害問題で現場が混乱し、旬の俳優に敬遠されているからだといいます。

今作も山下智久(41)に主演を断られたという報道がありました。もし山Pがやっていたら、全然違う展開になっていたのではないか」(制作会社ディレクター)

のんが『あまちゃん』以来、13年ぶりに地上波ドラマに本格復帰するとあって話題になった『Tokyo middle 30』(フジ系)も振るわない。

「33歳になったいまでも『あまちゃん』のときの煌(きら)めきと透明感は失われておらず、第1話で『A perfect Sky』をカラオケで歌うキュートさに撃ち抜かれたファンも多かったのでは。

逆に言えば″ミドサー″女性のくすみ感がなさすぎて、ドラマの内容にマッチしていません。フジがドラマの公式サイトにのんの紹介文を載せていないあたりからは、局がおよび腰になっているのが伝わってきます」(大山氏)

そんなフジのドラマで気を吐いているのが『GTO』だ。28年前の人気作の復活だが、TVerお気に入り数は96万で3位、初回コア視聴率も2.3%で3位と意外や若い層がヒットを牽引している。

「第1話から反町隆史(52)と松嶋菜々子(52)というリアル夫婦の共演が実現。往年のファンには豪華なスタートとなりました。

一方で″コンプラ厳守の令和の時代に熱血教師・鬼塚をどう描くのか?″という難しさがありましたが、SNSの問題など現代の要素を取り入れつつ、″生徒に真正面からぶつかる″鬼塚の愚直さは残した。

親世代は懐かしみ、その子供世代には″この先生、何者?″と新鮮に映る″親子ドラマ″になったのが成功の秘訣ではないか」(愛田氏)

アイドルの活躍

大空港~GATE24~(テレビ朝日系)をメガトン級の不運が襲ったのは、初回放送の前日のことだった。

「主演の趣里(しゅり・35)の夫・三山凌輝(27)と元宝塚女優の不倫疑惑が発覚したのです。趣里は翌朝から『グッド!モーニング』『羽鳥慎一モーニングショー』『大下容子ワイド!スクランブル』とテレ朝の情報番組をはしご。

三山についてのコメントが取れたらスクープでしたけど、大恩ある『相棒』の水谷豊さん(74)のお嬢さん。現場はピリピリ厳戒ムードがハンパなく、誰も突っ込むことはできなかったそうです。主題歌の『大空港』を歌っているアーティスト名が『離婚伝説』というのも笑えなくて……」(テレ朝社員)

ところが「マジで可哀想」「ドラマ観て応援するわ」等と応援の声がネットに溢れるなど思わぬ番宣となり、初回視聴率は民放2位の10.7%をマーク。

「『GATE24』はメインどころではなく、場所も空港の端っこ。特命としての任務を与えられている点がお父さんの『相棒』と重なります。縦割りの弊害など、どの組織にも通じる″あるある″を取り上げていて、幅広い世代が楽しめる。眞栄田郷敦(ごうどん・26)や板垣李光人(りひと・24)ら脇の演技も小気味いい。人気シリーズになるポテンシャルを秘めています」(同前)

夏ドラマで目立っているのが『一次元の挿し木(日本テレビ系)山田涼介(33)、『マイ・フィクション(テレ朝系)玉森裕太(36)ら旧ジャニーズの演技派アイドルたちの活躍だ。特に注目されているのが、『告白-25年目の秘密-(日テレ系)で地上波ドラマ単独初主演をはたした松村北斗(31)の″怪演″である。

「″推し″として見ていたはずなのに、松村演じる雪村爽太がどんどん気持ち悪く見えてくるから不思議。このドラマをさらに面白くしているのが随所にちりばめられた考察要素です。爽太は本当に殺人を犯したのか? 一途に思い続ける麻理子との恋の行方は? 放送後、SNSは考察で盛り上がっています」(愛田氏)

推し活の定着を受け、アイドル俳優と考察、お仕事ものを組み合わせる手法が結果を残しているのだが、『一次元の挿し木』では、ヒロインの白石聖(せい・28)にも注目が集まっている。

「連ドラ初主演作の『恐怖新聞』(フジ系)のナチュラルな恐怖演技、『しもべえ』(NHK)のコミカルなヒロイン役を見たときから大物になると確信していましたが、NHK大河『豊臣兄弟!』の直(なお)役で一段階上がったように感じます。ただ、どんな役でもこなせるので、印象に残りづらいという面がある。ここらで代表作がほしいところです」(大山氏)

予習、復習につなぎ戦略--リアルタイム視聴率に加え、配信実績による評価が定着した令和のドラマは、いまからでも、いつでも視聴開始が可能だ。本特集を参考に良作に出会ってもらいたい。

『FRIDAY』2026年9月4日号より