錦織圭「怜に負けたことは…」四大大会最後の試合終え晴れやか笑顔 観客は総立ちで「ありがとう!」労いの声

テニスの全米オープンは8月28日(日本時間29日)、男子シングルス予選決勝が行われ、元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)は20歳の坂本怜にストレート負けを喫し敗退。現役最後の四大大会での本戦入りを逃した。
36歳を迎え、今季限りでラケットを置くことを決断している錦織。彼にとって全米オープンは、2014年に準優勝という歴史的快挙を成し遂げた特別な舞台だ。過去11度本戦のコートに立ってきたが、今大会は2021年以来5年ぶりのエントリーとなり、16年ぶり3度目となる予選からの過酷な挑戦となった。
本戦への最後の壁として立ちはだかったのは、次世代を担う20歳の坂本だった。雨天により1日順延されて迎えたこの新旧対決で、錦織は開始直後にブレークを奪う絶好の立ち上がりを見せる。しかし、そこから坂本の猛攻に遭い4ゲームを連取されると、相手の力強いサービスゲームを崩しきれず、そのまま主導権を奪い返せないまま第1セットを先取された。

後がない第2セット、錦織はリターンで活路を見出せず我慢の展開を強いられる。それでも自身のサービスゲームでは、幾度となく訪れた計4本のブレークポイントをベテランの勝負強さでことごとく凌ぎきり、勝負をタイブレークへと持ち込んだ。だが、最後は若き才能の勢いに押し切られ、激闘の末に力尽きた。
試合後、コート上でマイクを向けられた錦織は「みなさん、今日はありがとうございました。良い試合ができたと思います。最後の試合で緊張もありましたが、怜に負けたことは他の選手に負けるよりは良かったかなと思います。このニューヨークは思い出の詰まったところで、また試合ができたことに感謝しています」と、晴れやかな笑顔を見せた。その姿に対し、スタンドを埋め尽くした観客からは総立ちで「ありがとう!」と労いの大歓声が送られ、会場は温かな拍手に包まれた。
(ABEMA/WOWSPO/全米オープンテニス)
