タクシーに忘れた30万円の高級バッグが「見つからない」と言われました。絶対に車内にあるはずなのに。泣き寝入りするしかありませんか? タクシー会社に弁償させる方法はありますか?
タクシー会社に必ず弁償してもらえるわけではない
忘れ物が見つからないからといって、タクシー会社に弁償してもらえるとはかぎりません。
弁償してもらえる可能性があるのは、相手側に法律上の賠償責任がある場合です。例えば運転手が意図的に隠して自分の所有物とした場合や、タクシー会社が適正な管理を怠って紛失した場合などが考えられます。
「絶対にタクシーに置き忘れたはずだ」と思っていても、実は勘違いで、別の場所で見つかるかもしれません。また、運転手やタクシー会社は適切に対応したものの、悪意のある第三者が持ち去ってしまった可能性もないとは言い切れません。
まださまざまな可能性が考えられるなかで、証拠もない状態では弁償の話を進めるのは難しいでしょう。その状態でできることとしては、まず警察に相談する、必要に応じて弁護士にも相談するといった方法が考えられます。
忘れ物が見つからないときは警察に届け出よう
タクシーで忘れ物をした際は、まずタクシー会社に連絡することが推奨されています。
ただし、タクシー会社に連絡してみても見つからない場合や、配車アプリの利用や領収書がなくタクシー会社が特定できない場合などは、最寄りの警察署か交番に届け出ましょう。遺失届を提出しておくと、該当の物が見つかったときに連絡してもらえます。
また、警察署や鉄道会社などが提供している「落とし物検索サービス(※名称はそれぞれの団体で異なります)」を使って、自分の物が届いていないかを調べてみるのも一つの方法です。
もし盗難など犯罪の可能性が疑われる事情があれば、その内容も含めて警察へ相談しましょう。タクシー会社との話し合いがうまくいかない、警察に相談したのに解決しないといったことがあれば、弁護士などの専門家に相談して力になってもらうこともできます。
相談の際にできるだけ詳細が分かるよう、タクシーを利用した日時やタクシー会社・運転手の名前、やり取りの内容、置き忘れた物の特徴などをメモに記録したり、過去の写真を探したりしておくとスムーズに進めやすいでしょう。
具体的な事実関係や証拠などによってタクシー会社や運転手の法的責任が認められれば、弁償してもらえる可能性はあります。一方で、法的責任を立証できず弁償してもらえないケースや、弁償してもらえたものの弁護士費用等を考慮すると費用対効果が見合わないケースなども考えられます。
まずは警察に相談してみることが大切ですが、それをしたからといって、確実に弁償されるとはかぎらないため注意しましょう。
まとめ
ブランド物のバッグなど高価な物を紛失してしまうと、パニックになってしまうかもしれません。しかし、まずは落ち着いて対応しましょう。
タクシー会社に連絡して見つからない場合は、警察に連絡します。窓口に行けば、遺失届の書き方なども教えてもらえますし、盗難が疑われる場合などの相談にも乗ってくれます。また、弁護士を味方につける方法もあります。
すぐに弁償してもらえるとはかぎりませんが、できることはあります。泣き寝入りする前に、警察などに相談してみましょう。
出典
警察庁 落とし物をしてしまったら、すぐに遺失届を!
大阪府警察 会計課(落とし物係)
公益財団法人東京タクシーセンター タクシー乗車時の忘れ物について
西日本旅客鉄道株式会社 JR西日本 JRおでかけネット お忘れ物をしたら
執筆者 : 馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

