【1/700 FH50 日本海軍重巡洋艦 最上(昭和17年)】 発売元:フジミ模型 価格:5,390円 発売日:2026年7月28日(出荷) ジャンル:プラスチックモデルキット サイズ:全長約287mm

 旧日本海軍は全国各地に海軍工廠と呼ばれる兵器工場を建設し、さまざまな艦種の建造を進めてきました。中でも広島県呉市に建設された呉海軍工廠は東洋一の造船所として戦艦「大和」をはじめとする各種艦艇を建造しました。本記事では呉海軍工廠で建造され、2026年7月末にフジミ模型からキット化されたプラスチックモデルキット「1/700 FH50 日本海軍重巡洋艦 最上(昭和17年)」の全塗装作例を紹介します。

キット付属のパーツだけで細部まで再現できます。

呉海軍工廠で建造された巡洋艦「最上」

 本記事で制作する重巡洋艦「最上」は最上型1番艦として1931年に呉海軍工廠で起工され、1935年に就役した旧日本海軍の巡洋艦です。最上は当初、軽巡洋艦として建造されましたが、ロンドン海軍軍縮条約が失効した1939年に重巡洋艦へ改装され、太平洋戦争に投入されました。

 太平洋戦争ではミッドウェー海戦に参戦した後、航空巡洋艦に改装されて運用が続きましたが、1944年のレイテ沖海戦で沈没し、現在はスリガオ海峡の海底に眠っています。

本キットは重巡洋艦に改装された後の、昭和17年(1942年)の姿で立体化されています。

ミッドウェー海戦時の最上をフルハルモデルで立体化

 本記事で制作する「1/700 FH50 日本海軍重巡洋艦 最上(昭和17年)」は2026年7月末にフジミ模型から発売された新作キットです。金型は2018~2025年に開発されたものを使用しています。重巡洋艦に改装された後の、昭和16年開戦時~昭和17年のミッドウェー海戦時の姿を立体化。50口径20.3cm連装砲塔を5基装備した姿が特徴です。本キットは喫水線より下面まで造形されたフルハルモデルで、完成後はビルジキールやスクリュー、舵の造形も楽しめます。

完成後は艦体全体を360度楽しめます。

「1/700 FH50 日本海軍重巡洋艦 最上(昭和17年)」をキット付属ボーナスパーツでディテールアップしつつ制作する

 今回の作例ではキットに付属するボーナスパーツやグレードアップ部品を活用しつつ制作します。制作に入る前に、まずは各種ランナーを確認していきます。

艦体パーツのランナーにはウォーターライン時に使用するパーツも同梱されています。

艦体下部パーツはビルジキールが別パーツです。

台座パーツは共通形状となる支柱パーツに最上専用の接続パーツが付属します。

艦体上部や艦橋パーツは窓部分のパーツがクリアパーツです。

Gランナーの給気筒は甲板に開孔して取り付けるボーナスパーツです。

Jランナーには主砲塔の砲身が含まれます。

Kランナーは主砲塔基部を含みます。

艦載機は九五式水上偵察機が2機と零式(三座)水上偵察機1機が付属します。

Sランナーでは呉式二号五型射出機やボートダビットなどを使用します。

機銃部品のランナーは、甲乙ランナーを組み合わせた後でパーツを切り離します。

デカールは、艦名デカールと軍艦旗、2種類の艦載機マーキングが付属します。

外箱に嬉しい配慮を発見

 キットを手に取った際、外箱にも嬉しいポイントを発見しました。外箱の側面には使用塗料の対応表があります。この一覧表の中で使用量の多い主要使用塗料と、部分塗装などに使用する少量使用塗料が分けて記載されていました。店頭でキットを購入する際、塗料を合わせて購入する目安になるので嬉しいポイントです。

外箱の使用塗料一覧表は主要使用塗料と少量使用塗料で分けて記載されています。

説明書のパーツリストは当時の図面を意識したデザイン

 説明書で最初に確認するパーツリストは、かつての造船図面で採用されていた青焼図面を思わせるデザインです。黒地に白線でパーツ一覧が記載されています。右側のタイトルも当時の図面に合わせたデザインです。

パーツリストは当時の図面を思わせるデザインです。

合わせ目消しが必要なパーツを先行して処理

 ここからは待ちに待った制作を開始します。本キットも一般的な艦船模型と同様に合わせ目が生じます。具体的には、艦体前後の左右分割の他、艦体の上下分割、前後艦橋、煙突、台座といった箇所です。合わせ目の処理には主に流し込み接着剤を使用し、それで処理しきれない部分には各種パテを駆使します。

艦体の上下は喫水線付近で上下に2分割されています。

 艦体の上下分割は外板塗装における艦底色と艦体色の境界線に合わせ目が発生しています。この分割線は塗装における塗り分け境界として活用でき、処理しなくてもよいと思うかもしれませんが、実際の船舶では、色の境界はマスキングによる塗り分けのみで、その部分に外板の分割線は存在しません。このため、艦体の上下分割線は合わせ目として処理します。

 艦体上下分割部分の合わせ目はそのままだと段差が処理しきれないので、ポリパテやラッカーパテ、瞬間接着パテを駆使して艦体の形状を調整しています。

艦首部分を中心にパテを駆使して段差を処理しています。

 段差の処理は一度で完全にできたか分からない部分もあるので、艦体部分の合わせ目にサーフェイサーを塗布してキズをチェックしつつ、納得いく艦体形状を追求することにしました。艦体に彫刻されている窓や配管のモールドは精密で、通常のサーフェイサーだとモールドを埋めてしまうリスクがあるため、GSIクレオスの「Mr.フィニッシングサーフェイサー1500 グレー」を使用しました。このサーフェイサーは顔料の粒子が細かく、傷埋め性能は高くないもののモールドを埋めにくい利点があります。

艦体のキズチェックには「Mr.フィニッシングサーフェイサー1500 グレー」を使用しました。

パテ盛りと研磨を複数回繰り返し合わせ目の傷を処理しました。

魚雷発射管は先行塗装し、内部に格納する

 艦体中央部の魚雷発射管は、中央甲板下にある格納庫に設置します。この格納庫は中央甲板を取り付けると塗装が困難になるため、先行して塗装します。格納庫および魚雷発射管の塗装色は艦体色となる「Mr.カラー C601 呉海軍工廠標準色」です。艦体色を塗装後、スミ入れとつや消しコートを塗布し、塗装を完了させておきます。スミ入れにはタミヤの「スミ入れ塗料 (ブラック)」を使用し、つや消しコートには「Mr.カラーGX GX113 スーパークリアーIII UVカットつや消し」を使用しました。

格納庫の塗装は基本色塗装後にスミ入れし、つや消しコートを塗布します。

この格納庫は中央甲板取り付け後にほぼ見えなくなります。

機銃は付属の部品でディテールアップ

 機銃パーツは、説明書に記載されたパーツ以外に同梱されたディテールアップ部品を取り付ける選択肢があります。今回はこのディテールアップ部品を使用します。

ディテールアップ部品はランナー状態で組み立てます。

ディテールアップ部品を使用することでよりリアルに仕上がりました。

塗装工程を考慮してできる限り一体化していく

 先行塗装完了後は、本塗装に向けて各部パーツの組み立てを進めていきます。各パーツは、塗装できない部分が発生しない範囲で、できる限り一体化させました。

艦体は各部砲塔の土台やボートダビットまでを一体化しました。

艦底部はスクリューまで装着し、舵は塗装後に取り付けとしました。

艦橋や甲板上に取り付ける双眼鏡や給気筒など細かいパーツはランナーに付いた状態で塗装します。

艦橋および煙突は床面の塗り分けがある部分で分割しています。

機銃および高角砲台座は甲板に取り付けず、別途塗装します。

艦載機射出機周辺のパーツはパーツ単位で塗装します。

主砲塔は砲身根元に塗り分けがあるため、砲身はランナー状態で塗装します。なお、砲身パーツは2個、塗装するパーツを間違えたため別途塗装しました。

カッターボートはランナー状態で塗装し、ゲートカット後にタッチアップで仕上げます。

マストはそれぞれ組み立てた状態で塗装し、旗竿と舵はパーツ単位で塗装します。

艦載機は全パーツ組み立てた後に塗装します。

台座は下部のプレートと脚部で色分けしようと思い、別々に塗装します。

 これらのパーツの一体化が完了したら各パーツをクランプし、塗装工程に入ります。本作例での塗装は設定を忠実に守りつつ、軽めのウェザリングで仕上げていくこととしました。

甲板の配色は素材に合わせた色味を選択

 ここからは塗装工程に入ります。今回は甲板から順番に塗装していき、マスキングテープや筆塗りを活用して塗り分けます。最初は艦橋や甲板の床面を塗装します。本艦の床面材質は板張りとリノリウムの2種類が採用されていたそうです。本作例では板張りの床面を「Mr.カラー C45 セールカラー」で塗装し、リノリウムの床面は「Mr.カラー C606 リノリウム色」で塗り分けました。

本作例の床面は2種類の塗料を塗り分けます。

板張りの床面は明るいベージュで塗装しました。

リノリウム色は専用色で簡単に再現できます。

艦船模型一番の難所、床面のマスキングテープ養生

 床面の塗装完了後、最大の山場となるマスキング養生を進めます。甲板上にはハッチや砲塔基部のモールドがあるため、細かく裁断したマスキングテープを複数貼り付けます。筆者は甲板をマスキングする際に、小さなサイズのカッティングマットにマスキングテープを貼り付け、細かく裁断した後に甲板に貼り付けています。

甲板は細かく裁断したマスキングテープを貼り付けてマスキングします。

小型のカッティングマットにマスキングテープを貼り付け、裁断しつつ甲板に貼り付けます。

 甲板の養生は艦船模型を制作する中で最も時間のかかる作業だと思います。今回の作例では、甲板の養生は休憩を挟みつつ合計で約13時間かかりました。リールや給気筒など一部パーツが甲板と別パーツになっているのでこの程度の時間で完了しましたが、古いキットのように甲板上の構造物が一体成形されているキットならもっと時間がかかったと思います。

甲板のマスキングテープ養生は約13時間かかりました。

中央甲板尾部の射出機周りのレールはマスキングできないと判断し、後ほど筆塗りで対応することとしました。

艦体色は艦底色と呉海軍工廠標準色の2色で塗り分け

 甲板のマスキング後は艦体色の塗装に入ります。喫水線より下面を艦底色で塗装し、上面は呉海軍工廠標準色で塗装します。今回使用した艦底色は「Mr.カラー C29 艦底色(ココアブラウン)」です。油性アクリル塗料における艦底色としては最も入手しやすい塗料の一つで、筆者も艦底色の塗装にはこの塗料を使用しています。呉海軍工廠標準色には「ガイアカラー 075 ニュートラルグレーⅤ」と「Mr.カラー C601 呉海軍工廠標準色」を組み合わせて使用しました。

艦体の基本塗装には3色の塗料を使用しました。

喫水線より下面は艦底色をベタ塗しています。

 呉海軍工廠標準色の塗装部分はそのままベタ塗りで塗装しても良かったのですが、今回は陰影を強調するため、完成時に影となる部分に暗いグレーを先行塗装することにしました。影部分にはガイアノーツの「ガイアカラー 075 ニュートラルグレーⅤ」を使用して影を再現。その上から「Mr.カラー C601 呉海軍工廠標準色」を塗装することで、陰影を強調した仕上がりとしました。

喫水線より上は先行塗装として影を描き込みます。

影の色味を残しつつ呉海軍工廠標準色を発色させます。

 呉海軍工廠標準色が乾燥した後にマスキングテープを剥がし、中央甲板尾部のレールを筆塗りで塗装します。この部分は塗装面積が広くないため、「Mr.カラー C601 呉海軍工廠標準色」を筆塗りで塗り分けます。

中央甲板尾部のレールは筆塗りで塗り分けました。

細かい部分の塗り分けはエナメル塗料や水性塗料で塗り分ける

 細かい部分の塗り分けは筆塗りで進めます。エナメル塗料や水性塗料を使用することで、油性アクリル塗料の塗膜を損傷することなく塗り分けできます。マストや煙突上部の黒部分には「タミヤエナメル XF-1 フラットブラック」を使用しました。

 型鋼を組み合わせたトラス構造のマスト基部や艦載機射出機は、中空部分がモールドで表現されています。この部分はモールドが非常に細かく、肉抜きで中空を再現するのは困難なため、中空に見える部分を黒く塗装してトラス構造を表現します。

細かい部分の塗り分けにはエナメル塗料や水性塗料を使用します。

部分塗装の黒部分にはエナメル塗料で塗り分けています。

トラス構造は内部を黒で塗装することで中空の再現とします。

 次に主砲塔の砲身基部などホワイト部分は、「タミヤエナメル XF-2 フラットホワイト」で塗り分けました。

主砲塔の砲身基部はフラットホワイトで塗り分けです。

 甲板に搭載するカッターボートなど小型艇の内部はウッドブラウンで塗装します。ここでは水性塗料のファレホ「パンツァーエース 311 ニューウッド」を使用することにしました。

小型艇内部塗り分けにはファレホを使用します。

 筆塗りによる色分けの最後に甲板上に配置するリールを塗り分けます。リールの内部はファレホの「モデルエアー 71.348 USAFタン」による色分けとしました。

リール内部はタンカラーで塗り分けました。

国旗や軍艦旗は水転写デカールで再現

 船尾部の艦名と国旗および軍艦旗を水転写デカールで再現します。旗はデカールを旗竿やマストに挟み込んで取り付けて再現します。

国旗および軍艦旗は水転写デカールによる再現です。

仕上げ色が光沢仕上げとなる部分はつや消しコート後に筆塗りで再現

 水転写デカールの乾燥後、つや消しコートを施してから、仕上げ色が光沢となる部分を筆塗りで塗装します。つや消しコートは魚雷発射管格納庫と同様に「Mr.カラーGX GX113 スーパークリアーIII UVカットつや消し」を使用します。

つや消しコート塗布後は光沢部分などを塗り分けます。

筆者はスケールモデルのトップコートを施す際、主につや消しを使用しています。

 つや消しコート後の各部塗り分けは主に仕上げ色が光沢となる部分と一部塗り忘れ部分を塗装します。最初につや消し部分の塗り忘れとして救助用浮き輪を「タミヤエナメル XF-2 フラットホワイト」と「タミヤエナメル XF-7 フラットレッド」の2色で塗り分けます。仕上げ色が光沢となる部分として探照灯のレンズ部分は「タミヤエナメル X-11 クロームシルバー」、連装機銃は「水性ホビーカラー H18 黒鉄色」、スクリュープロペラは「タミヤカラー X-12 ゴールドリーフ」、舷灯は左舷に「Mr.カラー C3 レッド」、右舷には「Mr.カラー C66 デイトナグリーン」を使用しました。

浮き輪は白と赤の2色で塗り分けました。

艦首の菊花紋章やスクリュープロペラはゴールドで塗装します。

 これで艦体の塗り分けはひとまず完了です。次からは艦載機の塗装に入ります。

艦載機の塗装は主に筆塗りで色分け

 ここからは艦載機を塗装します。付属の艦載機は、九五式水上偵察機2機と零式(三座)水上偵察機1機です。各機の色分けは、九五式水上偵察機が濃緑色と茶色の迷彩、零式(三座)水上偵察機が明灰白色の単色塗装です。九五式水上偵察機の機体下面色は零式(三座)水上偵察機と同じ明灰白色なので、艦載機全体を明灰白色で塗装した後に筆塗りで迷彩を描き込みます。

艦載機の塗装は一度油性アクリル塗料で塗装した後にエナメル塗料や水性塗料で筆塗りします。

 最初に塗装する明灰白色には「Mr.カラー C35 明灰白色(三菱系)」を使用します。明灰白色の塗装は九五式水上偵察機と零式(三座)水上偵察機ともに機体全体に塗布します。

明灰白色は機体全体に塗布します。

 九五式水上偵察機の迷彩塗装は「タミヤエナメル XF-13 濃緑色」とファレホの「パンツァーエース 312 レザーベルト」で塗り分けます。今回使用した塗料は濃緑色がエナメル塗料であり、レザーベルトは水性塗料のため、濃緑色塗装後にレザーベルトを塗装します。

九五式水上偵察機は筆塗りで迷彩塗装を施しました。

 次に零式(三座)水上偵察機の機体色は明灰白色一色ですが、コックピット前方のカウリング付近は黒色です。黒色部分の塗装には「タミヤエナメル XF-1 フラットブラック」を使用します。また、キャノピーの配色は「タミヤエナメル XF-2 フラットホワイト」で塗り分けました。

零式(三座)水上偵察機はカウリングとキャノピーを塗り分けます。

 艦載機の部分塗装完了後は、国籍マークの水転写デカールを貼り、つや消しコートで仕上げた後、最後にプロペラを筆塗りします。つや消しコートは「Mr.カラーGX GX113 スーパークリアーIII UVカットつや消し」、プロペラの配色は「タミヤエナメル X-11 クロームシルバー」で塗装します。

艦載機の塗装はこれで完了です。

台座はオリジナリティを出すため、下部プレートと脚部で塗り分け

 艦体を支える台座の配色は、パッケージの完成写真では黒一色です。もちろんこのままでもかっこよく仕上がりますが、今回はオリジナリティを出すことにしました。本作例では下部プレートをつや消しブラックで、脚部をゴールドで塗装してみます。下部プレートには「ガイアカラー Ex-02 Ex-ブラック」を塗装した後、「Mr.カラーGX GX113 スーパークリアーIII UVカットつや消し」で仕上げ、脚部は「ガイアカラー Ex-08 Ex-ゴールド」で塗装しました。

台座の塗装は2種類で塗り分けます。

塗装が完了した台座はつや消しと光沢の2種類で再現しました。

ウォッシングとストレーキングの描き込みで軽めのウェザリング

 本制作の最後の仕上げとして軽くウェザリングを施します。ウェザリングにあたり、全パーツを組み立てて艦体を完成させます。艦体のパーツは全て取り付けますが、台座は作業性を考慮してまだ固定しません。

ウェザリングをするにあたり艦体を組み立てました。

今回のウェザリングではMr.ウェザリングカラーを使用します。

 ウェザリングの1色目はスミ入れとウォッシングを兼用して進めます。まずは「Mr.ウェザリングカラー WC01 マルチブラック」を薄めに希釈し、全体に筆塗りします。ウォッシング後は、塗料が完全に乾いてなじむまで、じっくりと時間を置きます。

ウォッシングによって全体の色味を引き締めました。

 ウェザリング最後の工程として、海水によるサビ汚れをストレーキングで再現します。今回は「Mr.ウェザリングカラー WC03 ステインブラウン」でサビ汚れを再現します。ストレーキングは面相筆でサビ汚れを塗布する部分に線を引いていきます。この際、太さは気にせず大胆に描き込みます。

ストレーキングは太さを気にせず描き込みます。

 面相筆で描き込みが完了したら、描き込んだ部分の両サイドを薄め液を含ませた筆でぼかし、自然な雰囲気に仕上げます。今回は軽いウェザリングを目指したため、強くぼかしを入れています。

両サイドにボカシを入れて自然なサビ汚れとします。

 これで最上は完成です。ここからは完成した最上を見ていきます。

フルハルモデルで360度から楽しめる重巡洋艦「最上」

 早速完成した最上を前後側面から見てみます。フルハルモデルのキットは完成後に艦体の全てを楽しむことができます。本作例ではキット付属のパーツのみで制作しましたが、2018~2025年に製造された新しい金型のキットなだけあって、プラパーツでありながら細かくシャープに成形されています。

正面から見た最上は50口径20.3cm連装砲塔がにらみを利かせます。

中央甲板後部には艦載機が確認できます。

最上艦体側面には魚雷発射管の格納庫が確認できます。

 今回制作したキットはフルハルモデルということもあり、実際の艦船では見ることのできない喫水線から下の艦体形状を見て楽しむこともできます。

艦体を下から覗き込むとスクリューや舵の造形を楽しめます。

戦艦大和以前の艦船のため、艦首にはバルパスバウが採用されていません。

艦体中央にはビルジキールが確認できます。

 甲板上の装備はキット付属のパーツのみで制作しましたが、各部品が細かく成形されており、さまざまな角度から覗き込んで楽しめます。

艦橋には多数の双眼鏡や測距儀などが確認できます。

機銃パーツはグレードアップ部品を使用しました。

中央甲板後部には艦載機を3機搭載できます。

艦橋を後部から覗き込むとラッタルの造形も確認できます。

 今回制作した「1/700 FH50 日本海軍重巡洋艦 最上(昭和17年)」は、各部パーツの造形が細かく、見る角度によってさまざまな表情を見せてくれます。また、フルハルモデルのため、実際の艦艇では見ることができない喫水線から下の形状も楽しめます。完成サイズも全長約287mmとパソコンデスクなどに飾って楽しめる大きさです。

 また、制作方法はユーザーのスキルに合わせて機銃や給気筒のパーツを選択して取り付けることができます。今回の作例ではグレードアップ部品やボーナスパーツをフル活用しましたが、手軽に完成させるのであれば、これらのパーツを使用せずに楽しむのもよいでしょう。これまでに艦船模型を作ったことがない人でも楽しめるキットだと思うので、この記事をきっかけに艦船模型にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

使用塗料一覧

サーフェイサー GSIクレオス Mr.フィニッシングサーフェイサー1500 グレー 格納庫 GSIクレオス Mr.カラー C601 呉海軍工廠標準色 格納庫スミ入れ タミヤ スミ入れ塗料 (ブラック) 格納庫つや消しコート GSIクレオス Mr.カラーGX GX113 スーパークリアーIII UVカットつや消し 板張り床面 GSIクレオス Mr.カラー C45 セールカラー リノリウム床面 GSIクレオス Mr.カラー C606 リノリウム色 艦底色 GSIクレオス Mr.カラー C29 艦底色(ココアブラウン) 呉海軍工廠標準色影部分 ガイアノーツ ガイアカラー 075 ニュートラルグレーⅤ 呉海軍工廠標準色 GSIクレオス Mr.カラー C601 呉海軍工廠標準色 部分塗装黒 タミヤ タミヤエナメル XF-1 フラットブラック 部分塗装白 タミヤ タミヤエナメル XF-2 フラットホワイト 部分塗装小型艇内部 ファレホ パンツァーエース 311 ニューウッド 部分塗装リール内部 ファレホ モデルエアー 71.348 USAFタン 艦体つや消しコート GSIクレオス Mr.カラーGX GX113 スーパークリアーIII UVカットつや消し 浮き輪白 タミヤ タミヤエナメル XF-2 フラットホワイト 浮き輪赤 タミヤ タミヤエナメル XF-7 フラットレッド 探照灯レンズ タミヤ タミヤエナメル X-11 クロームシルバー 連装機銃 GSIクレオス 水性ホビーカラー H18 黒鉄色 菊花紋章など タミヤ タミヤカラー X-12 ゴールドリーフ 舷灯赤 GSIクレオス Mr.カラー C3 レッド 舷灯緑 GSIクレオス Mr.カラー C66 デイトナグリーン 艦載機明灰白色 GSIクレオス Mr.カラー C35 明灰白色(三菱系) 艦載機濃緑色 タミヤ タミヤエナメル XF-13 濃緑色 艦載機ブラウン ファレホ パンツァーエース 312 レザーベルト 艦載機黒 タミヤ タミヤエナメル XF-1 フラットブラック 艦載機キャノピー タミヤ タミヤエナメル XF-2 フラットホワイト 艦載機つや消しコート GSIクレオス Mr.カラーGX GX113 スーパークリアーIII UVカットつや消し 艦載機プロペラ タミヤ タミヤエナメル X-11 クロームシルバー 台座下部プレート ガイアノーツ ガイアカラー Ex-02 Ex-ブラック 台座下部コーティング GSIクレオス Mr.カラーGX GX113 スーパークリアーIII UVカットつや消し 台座脚部下地色 ガイアノーツ ガイアカラー Ex-02 Ex-ブラック 台座脚部仕上げ色 ガイアノーツ ガイアカラー Ex-08 Ex-ゴールド ウォッシング黒 GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー WC01 マルチブラック ストレーキング GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー WC03 ステインブラウン

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