エッセイスト・玉村豊男さん死去 80歳 中公文庫発表 代表作「料理の四面体」 ワイナリーも経営
エッセイストで画家の玉村豊男(たまむら・とよお)さんが死去したことが25日、分かった。80歳。中公文庫(中央公論新社)が発表した。
中公文庫は「玉村豊男さんが逝去されました」と伝え、「代表作『料理の四面体』から、ブリア=サヴァラン『美味礼讃(上・下)』の編訳・解説にいたるまで、数多くの中公文庫を刊行させていただきました」と玉村さんとの関わりを振り返り、「心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼した。
玉村さんは1945年10月8日生まれ、東京都出身。東京大学文学部仏文学科を卒業後、通訳、翻訳業などを経て文筆活動を開始。77年に「パリ 旅の雑学ノート」、80年に「料理の四面体」を刊行し、エッセイストとしての地位を確立した。
料理や旅、食文化、田舎暮らしなど幅広いテーマを執筆。2003年に果実酒製造免許を取得し、04年には「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」を開業するなど、ワインや農業にも活動の幅を広げた。
また、画家としても活動し、各地で個展や巡回展を開催。文筆だけにとどまらず、食、農業、ワイン、芸術と幅広い分野で独自の世界を築いた。

