花瀬琴音、映画『国境』で全編大阪弁の“浪速の女”に 井筒和幸監督が即決「あの子ええやん!」
【画像】あわせて公開された場面&メイキング写真
本作は、『後妻業』などで知られる黒川博行の同名小説(文春文庫)を、『パッチギ!』などの井筒和幸監督が実写映画化。大阪のヤクザ・桑原と建設コンサルタント・二宮が、だまし取られた金を取り返すため北朝鮮へ密入国し、高飛びした詐欺師を追うノワールアクションだ。桑原を伊藤、二宮を染谷が演じ、オール関西ロケで撮影された。
『国境』で花瀬が演じるユキは、ダンススクールで働く一方、二宮の助手も務める人物。どんな状況にもひるまない度胸の持ち主で、ヤクザを前にしても動じず、二宮を冷静に支える。
ユキ役は、物語の鍵を握る存在として製作陣が重視する一方、「芯のある強さ」「流ちょうな関西弁」「愛嬌」を兼ね備えた人物を求め、キャスティングは難航したという。そんな中、候補者の一人として製作陣の目に留まったのが花瀬だった。
村岡伸一郎プロデューサーによると、候補者と井筒監督との面談を行うことになり、最初に対面したのが花瀬だった。花瀬が帰った直後、井筒監督は「あの子ええやん、ユキやん!決まりや!」と即決。村岡プロデューサーは「監督と話し出した花瀬さんは、もうその時ユキになっていた」と振り返っている。
東京出身の花瀬だが、両親は関西出身で、幼い頃から関西弁に親しんできた。しかし、リハーサルで井筒監督から「関西弁に神戸を感じる。浪速のチャキチャキ感がいい」と求められ、自ら申し出て撮影開始の約2週間前に大阪入りしたという。
花瀬は「新世界で出会ったお姉さまに『大事なんは、相手を笑かしたいっていうサービス精神やで』と教えていただきました」と役作りを回想。「浪速のサービス精神が、伊藤さん、染谷さんと共に、豪快に国境をまたぎますように!!」とコメントしている。
あわせて花瀬演じるユキの強い意思を感じる1ショットスチール、染谷演じる二宮との日常を切り取った場面写真、井筒監督とのメイキングスチールも公開された。
■花瀬琴音(ユキ役)のコメント(全文)
井筒和幸監督、待望の最新作『国境』
黒川博行さんの原作が持つ熱量を、井筒監督ならではの人間臭さとユーモアで豪快に描く、破天荒なエンターテインメント作品です!
私も井筒監督作品のファンとして、最新作を心待ちにしていました…
ユキは、染谷将太さん演じる二宮のいとこで、大阪の二宮企画で働く女性です。
関西弁が飛び交う家庭で育った私ですが、リハーサルで「関西弁に神戸を感じる。浪速のチャキチャキ感がいい」と言われ、浪速に染まるため、約2週間早く大阪で過ごしました。
新世界で出会ったお姉さまに「大事なんは、相手を笑かしたいっていうサービス精神やで」と教えていただきました。
浪速のサービス精神が、伊藤さん、染谷さんと共に、豪快に国境をまたぎますように!!
こんなにも映画作りの楽しさ、面白さを再確認する現場はありませんでした。
井筒組最高!!
ぜひ劇場での公開をお楽しみに!!
■プロデューサー:村岡伸一郎(K2 Pictures)のコメント
国境のキャスティングで一番難航したのが、ユキでした。
監督とも、「主演の2人が重要なのは間違いないけど、ユキがどういうキャストになるかで、この映画は大きく変わるな」という話をよくしていました。
監督のイメージもかなり厳しく、芯のある強さとヤクザを目の前にしても屁とも思わない腹の据わった雰囲気、流ちょうな関西弁を操り、愛嬌のある女の子じゃないとダメだ!と。
いろんな名前を出し、映像を見せたりしてみるものの監督が首を縦に振ることはなかった。
最後の手段として、その条件をクリア出来るかもしれない候補数名と監督面談をしてもらうことにした。
そして、スケジュールの都合上、1人目が花瀬さんになった。
花瀬さんをスタッフルームに呼んで、先にユキというキャラクターを簡単に説明し、監督が来るのを待った。
監督が来て、花瀬さんを紹介し面談が始まった。
監督と話し出した花瀬さんは、もうその時ユキになっていた。
花瀬さんが帰ったあと、監督が一言。
「あの子ええやん、ユキやん!決まりや!」
こうなるともう他の人には会ってもらえない。
とてもうれしいという思いと、スケジュールを調整してもらっていた他の人たちへの申し訳なさで複雑な心境だったのを思い出します。
