猛暑と渇水でダム底から“橋”現れる 各地のダムで水位低下し岩肌剥き出しに 清流のアユも大量死

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列島を猛暑が襲う中、福井・大野市にある九頭竜湖では10年ぶりの異常事態が起きていました。

本来なら水が一面に広がっている湖がカラカラ状態に。
レジャーにも影響が広がる中で、生活を支える水の不足に不安も高まっています。

24日も各地で気温が上昇し、酷暑日に迫る体温超えの危険な暑さとなる地域も。

そうした中、日本各地で深刻さを増しているのがダムの渇水です。

宮崎・綾町にある農業用のダム、広沢ダムでは貯水率が15.8%まで低下し現在、農業用水として河川から取り入れる水の量を通常の80%にする取水制限が行われています。

このまま雨が少ない状態が続けば、9月10日ごろにはダムが枯渇する見通しだといいます。

このため、25日からさらに取水量を50%にまで減らすということです。

キュウリ農家・竹田幸治さん:
節水は園芸には難しい。神頼みしかないですね。

佐賀県では渇水によって農作物に異変が起きています。

収穫の時期を迎えたトウモロコシに実が入らず、生育不良に。
取材した農家では、約1万本のトウモロコシを全て廃棄せざるを得なくなり、被害額は200万円近くにのぼるということです。

「イット!」が訪れた福井県の九頭竜ダムも、記録的な渇水に見舞われていました。

九頭竜ダムの貯水率は2026年5月には約78%でしたが、24日は20%近くに下がっていました。

そのため、通常なら水で隠れているはずの岩肌がむき出しに。
このレベルの水位低下は10年ぶりだといいます。

九頭竜ダム統合管理事務所・牧野貴久課長:
例年と比べると10メートル以上低い感じ。

九頭竜ダムは発電などに利用されるダムのため、現時点で生活などに大きな影響はないといいます。

7kmほど離れたダムの下流、九頭竜湖に行ってみると、地面はひび割れてカラカラ
湖とは程遠い姿となっていました。

湖のレンタルボート会社の社長は、ここ3年で湖に急激な変化が起きているといいます。

レンタルボート店 スポーツワールド・藤原秀揮社長:
3年連続で暖かい時期に水位がドカンと下がってしまう。水があれば、ここは3〜5メートル。異常と言えば異常ですよね。

周辺では8月に入って0.5mm以上の雨を観測していません。

例年、ヤマメやイワナ釣りを楽しむ人が訪れていますが、8月9日からボートの貸し出しを休止したといいます。

レンタルボート店 スポーツワールド・藤原秀揮社長:
カヌーやサップをする方もいるので、そういった方たちも利用できない状況。一番のピーク時に船が出せないと打撃的にはものすごいものがある。

岐阜・白川村の御母衣ダムも渇水でピンチを迎えています。

ダムカラカラに渇き、地肌がむき出し状態に。
水が干上がり、橋のような形になっている道があらわになっていました。

渇水の影響は、レジャーや農作物だけにとどまりません。

高知県の香南市では清流を泳ぐアユにも影響が。
一級河川、物部川では上流のダムから供給される水が少なくなったうえ、猛暑の影響で川の水温が上昇。

物部川漁協・松浦組合長:
ここ1週間で数千匹は死んでいるのではないかと推測します。

極度の高水温により酸素不足となったアユが大量死する深刻な事態に陥っていました。

物部川漁協・松浦組合長:
産卵すべき親アユも減り、残ったアユもダメージを食らっている。来シーズンにも深刻な影響を与えることも懸念。

漁協は専門家に調査を依頼し、対応しているということです。