被害に遭っても気づいていない場合も…(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

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 温泉施設荒らしの小賢しい犯行手口にはア然だ。

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 山梨県富士川町の日帰り温泉施設「まほらの湯」の脱衣所内で合鍵を使ってロッカーを開け、現金2万円を盗んだとして、県警鰍沢署が逮捕・起訴した県内居住の無職梅田純一(70)と、契約社員の小林修(63)両被告の余罪は相当数に上るようだ。2人は3年ほど前から山梨、神奈川、静岡、埼玉の4県にある13カ所の温泉施設に設置されたロッカーの合鍵を263個複製。悪用し、盗みを繰り返していた。

 手口はこうだ。2人は利用客を装って温泉施設を訪問。脱衣所のロッカーに100円玉を入れて鍵を持ち出し、複製道具を積み込んだ車にUターン。シリコーンで型を取り、金属を流し込んで合鍵を作っていた。鍵を戻して100円玉は回収。その後、他の利用客がロッカーに預けた現金を合鍵を使って盗んでいた。

 犯行が発覚したのは今年6月だった。50代男性が「財布の中のお金がなくなった」と被害届を提出。周辺の防犯カメラの映像から2人の犯行が特定された。2人はいつ、どこで現金を盗んだか、「犯行メモ」を残していた。

 梅田被告は調べに対し、「この2〜3年で300〜400件やった。月に数十万円盗むこともあった。犯行がバレないように現金の一部を抜き取った」と供述。温泉施設を狙った理由については「脱衣場には防犯カメラがないから」と話しているという。

■現金多い日帰り客狙い

「合鍵は1回作れば何回でも犯行に使えます。短時間で簡単に作れるうえ、番号まできれいに複製されていた。日帰りの温泉施設は宿泊施設の風呂と違い、現金を持っている利用客が多く、その中から一部を抜き取っていた。300件以上犯行を繰り返しながら、被害届は3件しか出ていません。施設側も2人のことを怪しいとは思っておらず、常連客という認識だったようです。被害に遭っても気づいていない可能性があります。キー以外のダイヤル式のロッカーを利用するか、多額の現金をロッカーに預けないようにするしかありません」(捜査関係者)

 施設ロッカーのスペアキーが作られていたら、被害を防ぎようがない。