スポニチ

写真拡大

 今季限りでの現役引退を表明しているソフトバンクの中村晃内野手(36)が22日のオリックス戦から1軍に再合流することが決まった。6月9日に出場選手登録を外れ、以降はファーム公式戦で調整。チームが直近2カードで2勝3敗1分けと停滞する中で招集されることになった。球団は9月27日のオリックス戦後で引退セレモニーを行うことを発表。リーグ3連覇へ、優勝争いの経験豊富なベテランが力になる。

 時は来た。今季限りでの現役引退を表明している背番号「7」が戦力として1軍に戻ってくる。チームは8月13〜15日に約3カ月ぶりの3連敗を喫し、直近2カードで2勝3敗1分けと停滞中。そんな現状を打破する起爆剤として背中で語れる男を昇格させる。

 ファーム・リーグでは32試合に出場し、打率・262、1本塁打、10打点。絶好調とまではいかないが、6月28日のオイシックス戦(タマスタ筑後)では9回に逆転サヨナラ満塁本塁打を放つなど勝負強さは健在だ。小久保監督はラストスパートをかけたい9月を前に手を打った。

 7月3日に19年間のプロ野球生活にピリオドを打つと正式に表明した。その後に指揮官は「まだ“お疲れさま”ではない。戦力として考えています。現場は8、9月の代打の切り札として、またはファーストのスタメンで優勝の最後のピースとして考えています」と話した。ファーム公式戦のプレー映像も入念に確認してきた。

 中村晃は昨年11月に腰の手術を受け、リハビリを経て今季の開幕に間に合わせた。1軍では主に代打で23試合に出場し、打率・129と不振に苦しみ、6月9日に出場選手登録を外れた。前日8日には小久保監督に「おなかいっぱいやりました」と現役引退を決断したことを報告。ともにチームを支えてきた柳田と今宮にも決意を伝えていた。

 球団は常勝ホークスの功労者である中村晃の花道を整えた。この日、ホーム最終戦である9月27日のオリックス戦後に引退セレモニーを実施すると発表した。入場者全員に「中村晃応援ボード」を配布し、最後の雄姿に花を添える。

 14年に最多安打のタイトルに輝くなど、通算1520安打、69本塁打、555打点をマーク。レギュラーに定着した13年以降に6度のリーグ優勝と7度の日本一に貢献した。福岡移転後初のリーグ3連覇と自身の野球人生のラストスパート。熟練の勝負師が、勝負どころで真価を発揮する。 (井上 満夫)

≪引退記念グッズ売り上げの一部を寄付≫

 ○…引退記念グッズの発売も予定されており、中村晃の意向で売り上げの7%はてんかんの啓発を目的とする活動団体「Purple Day Japan」に寄付される。中村晃は長男が国指定の難病「乳児てんかん性スパズム症候群」で闘病していることを公表している。