離婚後、必死で忘れがちな自分のケア。「子どものために!」と背負いすぎず、まわりに頼る姿勢も大事
親の離婚を経験する子どもは、年間16万人以上いると言われています。別居や離婚時の親の心情もさまざまですが、多くの人が子どもへの申し訳なさを感じています。
子どもにとっての親の離婚は、同じ家族のなかでも親と異なる体験です。ここでは親の離婚を子どもの視点から捉えつつ、移行期にある親子関係や家族のことについて“考える本”『離婚後の子育てを考える本』より、一部抜粋してお届けします。
親のセルフケアにも目を向けよう
離婚が子どもに与える影響や、その対処法も気になるところですが、親自身もストレスを抱えているはずです。忙しいとつい後回しにしがちな、自分自身のケアも忘れずに。子育てで日々たくさんのエネルギーを求められやすい同居親も、なかなか会えないなか、できることを模索している別居親も、まずはがんばっている自分をねぎらえるとよいですね。
リフレッシュの時間をつくったり、信頼できる人に話を聞いてもらったりして、ストレスを抱え込まない工夫をぜひ取り入れてみてください。
■自分のケアを後回しにしがち
とくに離婚直後はやるべきことが多く、毎日の生活や子どものことが最優先で、親自身のケアに関しては優先順位が下がりがちです。
●優先度 高
・自分と子どもの生活基盤を整える 住む場所/仕事/園・学校 など
・新しい生活を軌道に乗せる
・子どものメンタルのケア
●優先度 低
・自分自身のケア
■適度な“ガス抜き”も大切
親同士のかかわりのなかでストレスがたまることもあるでしょう。できるだけため込まない工夫も大事です。
●自分のためだけのリフレッシュの時間をつくる
生活の変化や、“子どものため”とがんばっている自分をいたわり、ときにはご褒美も。ぜひ自分のための時間をつくってリフレッシュにあてましょう。
●大変なときは、適度な手抜きや人に頼ることも考える
家事など、優先順位をつけられるものは工夫をしたり、ときには目をつぶって手抜きをしたりすることも。助けてくれる人を見つけるのも大切でしょう。
●味方になってくれる人に話を聞いてもらう
あれこれ考えて煮詰まってしまいそうなときは、家族や友人、同じ経験をした人など、信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。
ひとりで背負いすぎず、まわりの協力も
自分を鼓舞し、がんばる姿ももちろん素敵です。とくに日ごろ子どもとともに過ごす親は、父母一人二役をという覚悟もあることでしょう。ただ、子育てはそうでなくても悩ましいことが多く、家事もきりがありません。大変だと感じたら、まわりを頼ることも、自分と子どものためには大切です。
また、「母と息子」「父と娘」などの世帯では、子どもと同性の親がいたら……と思うことがあるかもしれません。頼れそうなら元パートナーを、難しければ自分の親やきょうだい、友人など、身近な人を頼ることもできます。
ゆとりができると、子どもとの間でも余裕が生まれ、親の笑顔も増えるでしょう。それは子どもにとって何よりうれしいもの。そういう親の姿から、子どももいろいろなことを学んでいきます。
■“一人二役”と思いすぎなくていい
片方の親が不在となると、母や父としての役割に注目がいきがちですが、子育ては“いろいろな人の力も借りながら”を大切にしたいものです。
●頼れそうなら、元パートナーを頼る
親としての部分は、できればお互いにカバーできるとよいでしょう。親として「困ったことがあったら」「できることはしたい」と思っている元パートナーの声も少なくありません。
●まわりの大人が柔軟にその役割を担ってもいい
子育ては、まわりの人の力を借りて、というのがじつは大切。子どもの祖父母や親戚、自分のきょうだいや友人、行政のサポートなど、いろいろな人の力を借りましょう。
●“助けてもらってばかり”と思わなくていい
「 頼ってばかりで申し訳ない」と思うことも少なくないかもしれません。でも、そのときの恩は返せなくても、自分が「助かった」と感じたことをいつかほかの誰かにしてあげる、そんなふうに助け合いのバトンをつなぐこともできるでしょう。
■「助けて」は子どもにとっても大切な力
まわりを頼るのも力のひとつ、“受援力”といわれます。親自身に余裕が生まれるだけでなく、子どもにも大切な力です。
