【札幌記念】古川吉洋騎手との円熟コンビでシェイクユアハートがコースレコードV 「ずっと一緒に歩んでこられてうれしい」と感無量
◆第62回札幌記念・G2(8月16日、札幌競馬場・芝2000メートル、良)
サマー2000シリーズ第4戦、第62回札幌記念・G2は16日、札幌競馬場の芝2000メートルで16頭で争われ、3番人気のシェイクユアハート(古川吉)がコースレコードで2馬身半差の快勝。重賞3勝目を手土産に、天皇賞・秋(11月1日、東京)でのG1初制覇を目指す。
大観衆の心を揺さぶった。最後の直線、シェイクユアハートが豪快に風を切って突き抜ける。他馬を寄せ付けない2馬身半差のレコード勝ちで、3つめの重賞タイトル。古川吉は、馬上で「びっくりするわ! 偉いなお前!」と愛馬をなでてねぎらった。
外枠から無理にはポジションを取りに行かず、序盤は後方。それでも流れに乗り、前半5ハロン59秒4のペースで脚をためた。徐々に位置を上げて4角へ。馬群の外からダイナミックにスパートをかけ、ラスト3ハロンはメンバー最速の34秒6。「抜群の反応で抜群の伸び脚で、言うことない」と鞍上の賛辞は止まらない。
デビューから31年目だが、「決まってないから面白い」と、競馬への探究心は尽きない。平日は精力的に調教にまたがり、週末はレース。手綱や背中から、繊細に馬の個性を感じ取ってきた。「会話していかないとダメ。考えて作る。だから何年してても飽きない」。肉体の衰えも感じない。それも、馬のために“商売道具”である体と日々向き合ってきたからだ。
そのベテランが31戦中、今回を含めて25戦でコンビを組んできたシェイクユアハート。3勝クラス卒業に15戦を要したが、オープン入り後の成績は、まさに本格化を表す。「この馬の魅力は、何と言っても何年もずっと変わらずいてくれる。頭が下がるばかりです」と古川吉。「ずっと一緒に歩んでこられてうれしい」と感無量の表情だ。
この後は天皇賞・秋に直行予定。宮調教師は「本当に力がついてる。めちゃくちゃついてる。まさかこんなに強い勝ち方をするとは」と、驚きとともにたたえた。次はさらなる大舞台へ。48歳と6歳牡馬の円熟味を増したコンビが、秋競馬をにぎわせる。(水納 愛美)
シェイクユアハート 父ハーツクライ、母ルンバロッカ(父スライペカン)。栗東・宮徹厩舎所属の牡6歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算31戦7勝。総獲得賞金は3億4818万2000円。主な勝ち鞍は25年中日新聞杯・G3、26年金鯱賞・G2。馬主は吉田千津氏。
