スマホさえイジらなきゃ大丈夫……は間違い! 車載ナビの操作もアウトになる「ながら運転」の違反

この記事をまとめると
■停止中を除きスマホを手にもって操作することは禁止されている
■固定したスマホでも画面を注視すれば「ながら運転」に該当する可能性がある
■走行中はカーナビやメーター、ミラーを短時間確認する程度にとどめるべきだ
「ながら運転」はどこから違法?
交通事故に発展する危険な運転として「ながら運転」がある。これを禁じる道路交通法の趣旨は「自動車が停止している時を除き、携帯電話や無線通信装置を手で保持して使用したり、画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと」というものだ。
ここには3つの事柄が示されている。まずは「自動車が停止している時を除き」だから、停止しているときには操作しても違法ではない。ふたつ目は「手で保持して使用」だから、カーナビ情報を表示しているスマートフォンが、インパネのホルダーなどに組み込まれているときは問題ない。

この2点だけに基づくと「ながら運転」の規制が甘いように思えるが、「画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと」という内容も示されている。スマートフォンをインパネのホルダーに装着して、手で保持していなくても、注視してはいけない。
注視しているか否かは、なにを規準に決めるのか。「注視」の明確な定義はないが、2秒以上が危険という見方もある。この課題は、注視を時間ではなく、実際の運転に当てはめて考えるとわかりやすい。たとえば走行中に速度計を確認したり、ルームミラーやサイドミラーで後方の車両をチェックするときだ。メーターやミラーのチェックに要する所用時間は、おおむね1秒前後とされ、長くても2秒と考えられる。

この点も踏まえると「ながら運転」にならないのは、カーナビ画面のチェックまでだ。それ以上の操作をすると、所用時間が2秒前後、あるいはさらに長引き、運転中に前方不注意などの危険が生じる。
そうなると、カーナビの目的地検索などは走行中には行えない。メーカー純正のカーナビでは、複雑な操作は走行中にはできない仕組みだが、スマートフォンのカーナビ機能にこのような安全機能は装着されていない。スマートフォンがホルダーに収まり、固定されていても、各種の操作をすれば運転中の「注視」に該当する。
つまり走行中に可能なのは、カーナビ、メーター、ミラーのすべてにわたり、手を使う操作を伴わない視覚によるチェックのみだ。それなら1秒前後で終了するため、安全運転に支障はない。カーナビ関連の操作をすれば、必然的に注視も行うことになり、取り締まりの対象になるか否かはともかく、危険で違法性も生じさせてしまう。
