【中川安奈のFRIDAYReport】女優業絶好調のトラウデン直美「壁にぶつかる毎日こそ楽しい」

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初対面から意気投合!

中川安奈:トラウデンさんと初めてお会いしたのは昨年の12月でした。高校生が社会問題について語り合うウェブの討論番組で、ロケだったから丸一日といっていいくらい一緒にいましたね。

トラウデン直美:すごく楽しかったですよね。休憩時間もずっとおしゃべりして。番組が移民問題をテーマにしていて、中川さんも外国にお住まいだったし、私もドイツにルーツがあるから、最初からお互いの経験みたいな少し踏み込んだことまで話した記憶があります。

中川:大学も学部に学科まで一緒。勝手ながら親近感を持たせていただいてます。

トラ:うれしいです。中川さんはお会いするまで陽気なラテン系のノリの方かなと思っていたんですけど、話せば話すほど実は″気にしい″なんだなって。繊細さや奥深さを感じたので、初めからいろいろな話ができたんだと思います。

中川:お恥ずかしい(笑)。でもトラウデンさんを見ていて思うのは、コメンテーターのお仕事もそうですし、モデルに女優と、いわゆる憧れの職業みたいなことをいくつもやられていてすごいなって。

トラ:いえいえ、定まっていないだけですよ。13歳でモデルを始めて、ある意味、流れに身を任せるようにやってきました。だから誤解を生む表現かもしれないですけど、泥臭い苦労をしてこなかったというコンプレックスがあるんです。

中川:そうはおっしゃいますけど、そのときどきの苦労はあったと思います。

トラ:もちろん努力はしてきましたし、仕事が苦しくなって落ちる時期もありました。

たとえばコメンテーターのお仕事だったら、大学生になりたてのころは自分も若かったし、無邪気に「私はこう思うんです」って言えました。だけど次第にそれぞれの立場にいろいろな事情があることが見えてきて。そうなってくると、生放送みたいな場でなにかを言い切ることってすごく難しいですよね。

本当はなるべくたくさんの目線を想像できる自分でありたいし、現場でリアルな声を聞いてきたわけでもない。世の中にはわかりやすい正解があることのほうが少ないわけですから。

中川:でも私がご一緒させていただいたロケでは、高校生からいろんな予想外の意見が出てくるなかで、学生さんたちの言葉を柔らかく受け止めて温かいコメントをされていたのがとても印象的でした。いろいろなことを気遣ったり、想像力を働かせていらっしゃるんだろうなって。

プロの技に感動して、打ちのめされて

中川:放送中のドラマ『クロスロード ~救命救急の約束』では、新人看護師の青山灯役を演じていらっしゃいます。最近では演技のお仕事が増えていますが、これはご自身で希望されてのことでしょうか。

トラ:そうです。数年前にマネージャーさんとか事務所の方にお芝居を真剣にやらせてくださいとお願いして。25歳までは求められたことに全力で応えようと仕事してきたんですけど、25を超えてからは自分のやりたいことをもっとアピールしていこうと決めていたんです。だからいまは″大わがまま期″かもしれません(笑)。

中川:これまでのお仕事とはガラッと内容も変わったと思いますがいかがですか。

トラ:それがすごく楽しいんですよ。仕込みがあることが楽しいなと思っていて。モデルのお仕事は体型の維持みたいな意味での準備はありましたけど、なによりも現場勝負。撮影のときに集中してみんなで作り上げていくイメージでした。

中川:たしかに、今日の撮影もほとんど打ち合わせもしていないのに、衣装や小道具に合わせての臨機応変さがさすがモデルさんだなと思いました。一方で女優業のほうは事前の準備が大切と。

トラ:セリフを覚えることはもちろんですけど、作品と自分の役、それに自分の発する言葉に対して納得するというプロセスに時間がかかりますね。内容を頭に入れるだけではなく、気持ちの準備も必要で。でもそれが楽しいんです。

中川:壁にぶつかってしまうようなことはありませんか?

トラ:撮影のときは毎日が壁みたいなものです。素晴らしいキャストの方、スタッフのみなさんに囲まれて、プロの技をたくさん拝見して。それに感動させられるし、同時に打ちのめされて。こんな素晴らしいところに行けたらいいな、でもすっごく遠いなって、そういう感覚です。

自分のふがいなさに家に帰ってはピーピー泣いたりするぐらい、悔しさも感じています。でもそれだけ感情が揺さぶられるくらい、自分がこの仕事をやりたいんだと実感しています。

《とらうでん・なおみ:京都府出身。ドイツ人の父と日本人の母の間に生まれ、’12年に「ミス・ティーン・ジャパン」でグランプリとなり、13歳でファッション誌『CanCam』の最年少専属モデルとしてデビューを果たす。慶應義塾大学法学部政治学科卒で、報道・経済番組に出演するほか、現在は女優として精力的に活動し、放送中のドラマ『クロスロード ~救命救急の約束』(テレビ朝日系・毎週火曜夜9時~)では新人看護師の青山灯を演じる。最新情報はインスタグラム(@naomi_trauden_)まで》

《なかがわ・あんな:東京都出身。幼少期をフィンランドやプエルトリコで過ごす。’16年にNHKにアナウンサーとして入局し、『サンデースポーツ』やパリ五輪の現地キャスターとして活躍。’25年春に同局を退局後、芸能事務所のホリプロに所属しフリーアナウンサーやタレントとして幅広く活躍する》

『FRIDAY』2026年8月21・28日合併号より