清水章吾さん(2004年撮影)

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「最近も朝方、(章吾さんは)『胸が苦しい』と調子が悪くなることが何回かありました」

【写真を見る】18歳年下のパートナー水沢巡美さんと現在のアパートでのツーショット。

 そう苦しい胸の内を明かすのは、俳優・清水章吾(83)の18歳年下のパートナーで演歌歌手の水沢巡美(65)だ。

 2002年に消費者金融「アイフル」のCMでチワワの"くぅ〜ちゃん"と見つめ合い、一世を風靡した清水。NEWSポストセブンはこれまで、埼玉県内の家賃3万円のアパートで生活保護を受給し、認知症と闘いながら暮らす清水と、彼を深夜の運転代行アルバイトで支える水沢の姿を報じてきた。

 しかしその生活と同時進行で、水沢は清水の元妻ハルマンさん(75)への名誉毀損と脅迫の罪に問われ、今年7月に東京高裁で控訴棄却の有罪判決(一審の罰金50万円、または留置100日を支持)を言い渡されていた。

 執行猶予のない厳しい判決のあと、二人はどうしているのか。2026年8月5日、取材班は水沢から話を聞いた。

「判決を先延ばしに…」最高裁へ上告を決意

 電話口に出た水沢はまず、裁判の最新状況についてこう明かした。

「上告という形を取りました。上告することによって50万円の罰金の支払いや収監される期間が先延ばしになり、今後について考える時間ができるというアドバイスもあったので、上告することに決めました」

 一時は「罰金を払う蓄えはない」と明かしていた水沢。次は最高裁で争うつもりのようだ。だが、その上告には複雑な思いもあるようだ。

「私は相手の名誉を毀損するためではなく、章吾さんを救うためにブログや手紙を書いた。ネットで調べて上告棄却の可能性が高いことは分かっていますが、どうせなら自分の考えていることを最後まで聞いてもらおうと思っています」

 不器用ながらも清水を救いたい一心で動いてきたという水沢。この最高裁への上告について、以前の取材でこのように明かしていた。

「私には罰金50万円を支払う蓄えがありません。このまま判決が確定すれば、100日間の労役場留置、実質的に収監されてしまいます。そうなれば、認知症と狭心症を患う清水さんの介護が完全にストップしてしまう」

「噂になって目立つのも嫌だから」清水の肉声

 水沢が身柄拘束を何よりも恐れる最大の理由は、清水の健康状態が極めて深刻な局面に直面しているからだ。現在、認知症の進行に加え、心臓の持病である狭心症の悪化が追い打ちをかけている。冒頭のように水沢が当時の窮状を明かす。

「最近も朝方、章吾さんが『胸が苦しい』と調子が悪くなることが何度かありました。私が慌てて救急車を呼ぼうとすると、章吾さんは『このまま死なせてくれ』と拒むんです。頻繁に発作も起きているため、いずれ大きな病院で手術を受けることになるかもしれません」

 取材の途中、水沢の計らいで清水本人が電話口に出てくれた。受話器の向こうから、弱々しくも聞き取りやすい声が聞こえてくる。

「もしもし。最近は熱も出てしまって、どうもダメなんですよ。救急車を呼ぼうとしたこともあるけれど、近所で噂になって目立つのも嫌だから、呼ばないようにしているんです」

 周囲で騒ぎになることを恐れて救急車の出動さえ頑なに拒む清水。電話越しの声には一定の張りがあったものの、体調が万全とは程遠い様子が痛いほど伝わってきた。

「もし私の身柄が拘束されて、章吾さんと離ればなれになってしまったら、介護もできなくなります。お互いに寂しくなるだけでなく、私がそばにいなければ、彼は本当に餓死してしまうかもしれない」(水沢)

 以前、水沢はそう言って涙ながらに訴えていた。

 肉体関係もなく、戸籍上の繋がりもない二人。それでも、互いを誰よりも必要とし、命がけで支え合うその絆は「本当の夫婦」の姿そのものにも見える。

 上告という司法手続きによって、一時的に手に入れた清水とのかけがえのない時間。寄り添い合う2人の日々はこの先どうなるのだろうか。