<カブトムシと最後の夏>小学生最後の夏休み。たくましくなった息子の横顔にハッ…!【第3話まんが】






私は言われるままに、ナギが指差すクヌギの木の幹を照らしました。ナギは手を伸ばしかけて動きを止めます。その瞬間、ナギの横顔が懐中電灯の光でくっきりと浮かび上がったのです。ずいぶんたくましくなった、ナギの顔が……。



私はふと、頭に浮かんだことをつぶやきます。「ナギは来年の夏も……こんなふうに虫捕りに来るのかな?」ナギは来年の今頃は中学生です。きっとこんなふうに虫捕りに熱中することも、私がそれに付き合うこともないのでしょう。


懐中電灯に照らされたナギは真剣な表情で、ずいぶん大人っぽく見えました。そして私はふと気づいたのです。来年の夏休みには、ナギはもう中学生。こうして親子で一緒に虫を追う夏は、二度と来ないのかもしれない……。「早く終わってほしい」と願っていた苦行は、実はナギが子どもでいてくれる最後の時間なのかもしれません。
親子で過ごせる小学生最後の夏を、しっかりと目に焼き付けておこう。そう思ったとたん私は、少しだけ足どりが軽くなったのを感じました。
原案・ママスタ 脚本・motte 編集・井伊テレ子

