夏休みやお盆は、親とゆっくり話せる貴重な時間。「せっかく帰省したから片付けよう」と思っても、親子ゲンカになってしまうことも。そこで、「実家で片付けてよかったもの」を3つ紹介。母と一緒に「残したいものを選ぶ」片付けをしています。父の遺品整理も経験した、整理収納アドバイザー1級のよしいさん(40代)に聞きました。

1:アルバムは捨て、写真だけ「見返したくなる形」にする

昨年、亡き父の遺品整理で写真を大量に手放しました。そのあと、母が「せっかく家族アルバムがあるのに、全然見ないよね」とぽつり。それがきっかけで、一緒にアルバムも整理することになりました。

【写真】アルバムの台紙からはがし、厳選した写真たち

実家にあったアルバムは6〜7冊。重くて取り出しにくいうえ、何年も開いていないものばかりでした。しかし、ページをめくると「あなたが小さい頃の写真、○○くん(私の息子)にそっくりだね」「この頃のお母さん、40代なの? 若く見えるね」と会話が弾びました。思い出話をしながら写真を見返す時間が、とても貴重で楽しいものだと実感しました。

そこで考えた結果、アルバムそのものは手放し、残したい写真だけコンパクトにまとめることに。以前と比べて気軽に出し入れでき、母も「いつでも写真を見返せる」と喜んでいました。

アルバム整理はものを減らす作業でもありますが、同時に親子で思い出を振り返るきっかけにもなりました。

2:タオルは「使いきれる量」に見直す

実家の洗面所には、私が小学生の頃から使っているような2〜30年前のタオルも残っていました。「まだ使える」と保管していたようですが、一方で新品のタオルは押し入れに眠ったまま。

そこで、ゴワゴワになったタオルはぞうきんとして使いきり、その分新しいタオルと入れ替えました。

もし家族がものを捨てられないタイプであれば、ざっくり目安を決めるのもおすすめ。たとえば「掃除用に残すのはハンドタオルだけ」とサイズ指定しておくと、“いつか使うかもしれないもの”が増えるのを防げます。

3:靴は「よく履くもの」から並べ替える

母の靴箱には10足以上入っていましたが、普段履いているのは各シーズン2〜3足だけ。「最近はこの靴ばかり履くのよ」と聞き、まずは一軍の靴をいちばん取り出しやすい場所へ移動させることに。

一方、何年も履いていないヒールの高い靴は「今は出番が少ないのだね」と確認するだけにとどめました。その場ですぐ処分はしません。

帰省中の片付けでは「もう捨てようよ」と説得するのではなく、今の暮らしに合わせて“使いやすくする”ことを重視して進めました。そうすると親とのケンカが減り、ものの整理がスムーズにいきやすくなりました。

4:帰省中の片付けは、親と話す時間でもある

父が亡くなったあとは遺品整理に追われ、ゆっくり片付ける余裕はありませんでした。だからこそ今は、母と写真を見ながら笑ったり、「最近はこの靴ばかり履くのよ」となにげない話で盛り上がったりする時間を大事にしています。

帰省できる期間は限られているからこそ、片付けもコミュニケーションのひとつにしたい。実家の片付けは家をキレイにすることが目的でなく、親の今の暮らし方や考え方を知るきっかけになります。

この夏の帰省では「これ捨てる?」ではなく、「これ覚えてる?」というひと言から始めてみてはいかがでしょうか。