【甲子園】高校野球初のビデオ検証 二盗アウトの判定で有明が要求も判定覆らず
◇第108回全国高校野球選手権第3日 1回戦 立命館宇治―有明(2026年8月7日 甲子園)
大会3日目の第3試合で、高校野球の公式戦で初めてビデオ検証が実施された。
有明が1点差に追い上げた7回2死一塁で一塁走者の永田がスタート。二塁はクロスプレーになり、塁を通り越した永田がタッチされアウト判定となった。有明ベンチがビデオ検証を要求。
「ただ今有明高校からビデオ検証の申し出がありましたので、しばらくお待ちくださいませ」のアナウンスがあり、検証が行われたが判定はそのままアウトとなり、チェンジとなった。
チームからの要求を受け、検証を担当するグラウンド外で控えていた審判幹事に伝達され、審判幹事が検証。その後、場内アナウンスされ、控え審判2人の3人が中継映像をもとに検証した。
今大会のビデオ検証は、「大学および高校野球におけるビデオ検証に関する特別規則」にのっとって運用され、権利行使は1度のみで、判定が覆れば、あと1回に限り行使できる。延長では、9回までの行使回数にかかわらず1度行使でき、その結果にかかわらず、それ以降は行使できない。
審判の判定がSNS上で批判にさらされることが増え、高校野球では今大会からビデオ検証が導入されることになった。
◇甲子園大会のビデオ検証 26年4月の日本高野連理事会で今大会からの導入を承認。高校野球公式戦での採用は初めて。各チームの監督は9回までに1度、検証を要求でき、判定が覆った場合はもう1度求めることが可能。3度目の使用は認められない。延長に入った場合は9回までの使用回数にかかわらず1度使用でき、判定が覆った場合も2度目は認められない。グラウンド外で控える審判幹事と控え審判2人の3人が中継映像をもとに検証する。
主催者らは6月に練習会を甲子園で開催し、検証要求から場内への映像投影、結果の場内アナウンスまでの流れを確認した。日本高野連の尾崎審判規則委員長は「より正しい判定を選手に返すのが1番(大切)」と話していた。

