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 2025年末、Netflixで公開されるやいなや大きな話題を呼んだ恋愛リアリティショー「ラヴ上等」。社会のはみ出し者として生きてきた男女たちが、14日にわたり学校で共同生活を送り、衝突しながらも本気の恋愛をするという、日本初の“ヤンキーによる恋愛リアリティショー”だ。その人気は国内にとどまらず、海外でも多くの支持を受けている。2026年8月から新たにMCにAwichさんを迎えて、シーズン2の配信も開始した。



 なぜ「ラヴ上等」はこれほどまでに大きな人気を呼んだのか? 番組MCを務めるMEGUMIさん、永野さん、Awichさんの3人が番組について語り合った。インタビューの模様は前編・後編に分けてお届けする。後編では、シーズン2から新たにMCに加わったAwichさんの番組への思いや意気込みを伺った。

左から、MEGUMIさん、Awichさん、永野さん


■「ラヴ上等」にシーズン2からMC参加。Awich「自分も“漢”として向き合いたかった」

──Awichさんは今回からMCに参加ということですが、前回の「ラヴ上等」は観ましたか?

Awichさん


Awichさん(以下、Awich):今回の出演が決まる前から観てました。私も永野さんと同じであんまり恋愛リアリティショーは観てこなかったタイプだったんですけど、「ラヴ上等」はすごく話題になっていたので気になってはいて。たまたま夜に家で友達と集まっていたときにその話になったので、試しにって一緒に見始めたんですよ。そしたら面白すぎて、結局一晩で一気に観ちゃった。その数日後くらいかな? 「ラヴ上等」シーズン2のMCのオファーがきたんですよね。

──すごいタイミングだったんですね。

Awich:でも、だからこそプレッシャーはありましたね。こんなに素晴らしい番組で、大きな話題にもなっていて、もし次が面白くないって言われたら私のせいじゃない?って。だから最初も結構緊張していて。

──そうだったんですね。でも、Awichさんの参加者の皆さんに寄り添ったコメントはもちろん、ご自身の波乱万丈なエピソードもすごくユニークなお話ばかりで、いち視聴者としてはとても楽しんで拝見していました。

Awich:正直最初はあんなに自分自身の実体験を話すつもりはなかったんです。でも、参加者の人たちがあんなにさらけ出して向きあってる姿を観ていたら、私だけ何も見せずに彼らの恋愛だけを評価するなんて筋が通ってないって思ってしまって。やっぱり私は“漢”として参加している以上ちゃんとやんなきゃなって、そこで覚悟ができた感じですね。

■Awichさんのコメントは“自分語りのエゴ”がないから良い

──最初にMEGUMIさんが「ラヴ上等」はいろいろな立場の人から全く違うリアクションが返ってくるのが面白かったと言っていましたが、MCの皆さんのコメントも三者三様という感じで、スタジオでもすごく楽しそうにお話ししているのが印象的でした。

永野さん


永野さん(以下、永野):誰もコメントがかぶらないんですよね。僕はすぐに張り合いたくなっちゃう性格なんですけど、この番組では「コメントで負けたくない」みたいな気持ちになったことが一切なくて。ずっと「あなたの意見を聞かせて?」ってスタンスなんですよ。2人があまりにも自分とは違う角度で観てるから、素直に相手がどう考えてるのか気になっちゃう。ベクトルが違いすぎる3人だからこその相乗効果は常に感じていましたね。

──意見が違うからこそぶつかりあってしまうというケースもある中で、「ラヴ上等」のMC陣は常に平和というか、そういった衝突はないですよね。

永野:なんかもう「お仕事」って感じじゃないんですよね。普通にのめりこんで観ている感じ。友達と家で観ながら思ったことを言いあってるときって、別に意見が違うから喧嘩になるとかないじゃないですか。ほんとにみんなでリラックスして楽しんでるって感じ。恐ろしいですしね、私とAwichさんの考え方が同じでもね。

MEGUMIさん(以下、MEGUMI):Awichさんと永野さんの意見が一緒でも、それはそれでね?(笑)

永野:それはそうですよ。海外でも活躍しているフィメールラッパーと日本から出てないキワモノピン芸人が一緒なわけないですから。

──(笑)

MEGUMI:Awichさんが良いのは、私たち2人が「この人なんでこんな言い方するの?」って疑問に思うような場面でも、「これはこういう考え方をして、こうなってるんだ」ってズバッと言い切ってくれるんですよね。感想というか、もはや心理分析という感じ。そこで私たちもより解像度が上がるというか。

永野:そこですごいなって思うのは、大人ってどうしてもそういう瞬間にエゴみたいなのが出てくるじゃないですか。おっさんの自分語りとかもそうなんですけど、「自分すげーって思われたい」みたいな感じ。Awichさんにはそれがなくて、ただ純粋に自分が思っていることを発言する。それって実はすごいことで、だから僕たちも素直にもっと話を聞きたいなってなるんですよ。

■MC陣が思う「ラヴ上等」だからこその面白さって?

──最後に、皆さんが思う「ラヴ上等」の面白さについて教えてください。

永野:僕の中で「ラヴ上等」って、“昭和のプロレス”みたいな魅力があるんですよね。恋愛リアリティショーって聞くとどうしても若い世代が観るものかなと思いがちなんですけど、実はこの番組って、老若男女誰が観ても面白いと思うんです。恋愛だけじゃない、人間ドラマや家族愛なんかも気取らずに家族みんなで楽しめる番組なんですよね。そういう意味では最高のエンターテインメントだと思いますよ。



Awich:私は世間で“ヤンキー”と呼ばれて避けられるような人たちが、なぜそういう風になったのか、本当はどんな信念や愛を自分の中に秘めているのか、彼らが今までどのように傷つけあってきたのか、そこから誰かを愛することは可能なのか、そういう部分まで見せているところが好きですね。やっぱり恋愛っていうのは、自分が育ってきた環境とか負ってきた傷とかすべて凝縮されたものだから、その根本的な部分を解決しないと人を愛することはできないんですよね。この番組はそういう恋愛の本質的な部分を思い知らされるところが面白いと思っています。

MEGUMI:「ラヴ上等」って、「刑務所に◯回入ってました」とか「元婚約者が売人でした」とか、最初に自分が一番言いたくない過去を言わされるんですよね。本来だったら恋愛というフィールドでは隠しておきたいようなことを全てさらけ出してからスタートするっていうのが特殊なところかなと思います。

 だからこそみんな格好つける必要も、駆け引きをする必要もない……本人たちは格好つけたり駆け引きしたりしているつもりなのかもしれないけど、結果的に喜怒哀楽すべてを包み隠さずにぶつけあって、人間の根源的な部分をさらけ出しながら恋愛をしようとしてくれている。それを「観てもいいですよ」って私たちや視聴者に言ってくれてるのがすごいですよね。だからこそ私たちは彼らの生きざまを観ながら、ありがたくエネルギーをもらうことができる、そんな作品なんじゃないかなと思いますね。



取材・文=園田もなか 写真=川口宗道

Netflixリアリティシリーズ「ラヴ上等」シーズン2 独占配信中