山々に囲まれた中郝峪村。(ドローンから、淄博=新華社配信)

 【新華社済南8月4日】中国山東省淄博(しはく)市博山区池上鎮の中郝峪(ちゅうかくよく)村はかつて、貧しい山奥の村として広く知られていたが、今では住みやすく働きやすい美しい農村となった。

 昔の村は、山深く交通の便が悪い上に、産業基盤も弱かったため、豊かになる道を見いだせずにいたが、2011年に淄博博山幽幽谷観光開発を設立し、集団財産権制度の改革を通じて資源を資産に変え、村民を株主にした。村全域の山林、土地、空き家は一括評価を経て、出資財産として拠出された。事業収益は株式に応じて配当され、高齢者も働いて賃金を得られるだけでなく、毎年配当金を受け取れるようになった。

探究学習旅行で中郝峪村を訪れ、村の高齢者に教わりながら煎餅(ジエンビン)作りを体験する子どもたち。(淄博=新華社配信)

 山間部の豊かな自然環境を生かし、村は農業・文化・観光の融合に力を入れてきた。民宿群や特色ある農家レストラン、農村体験プログラムを整備し、緑の山河を村民の増収につながる宝の山へと着実に転換している。25年の1年間に村が受け入れた観光客は延べ34万人、文化・観光関連総収入は4600万元(1元=約23円)に達した。

 現在、村では60歳以上の高齢者100人余りのうち、体が不自由な人を除き、ほぼ全員が農村観光から派生したさまざまな仕事に就いている。中郝峪村の趙勝建(ちょう・しょうけん)共産党支部書記は、「農家楽(アグリツーリズム)の経営や、小動物パークの飼育員、観光地でのアルバイトなど、仕事はいろいろある。うちの村のお年寄りは、75歳になっても楽しく稼いでいる」と語った。(記者/朱暁光)

手仕事をしながらおしゃべりを楽しむ中郝峪村の高齢者。(淄博=新華社配信)
中郝峪村で民宿の整理を行う村民の趙増芬(ちょう・ぞうふん)さん(61)。(淄博=新華社記者/朱暁光)
中郝峪村で「大碗茶」を入れる村民の陳煥青(ちん・かんせい)さん(70)。(淄博=新華社記者/朱暁光)
中郝峪村の事業に参加して働く高齢者。(淄博=新華社配信)
中郝峪村で農家楽(アグリツーリズム)を体験しくつろぐ観光客。(淄博=新華社配信)
山々に囲まれた中郝峪村。(ドローンから、淄博=新華社配信)