2回戦後、会見で右肩のアイシングを触る錦織

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 今季限りでの引退を表明している元世界ランキング4位の錦織圭(36)=ユニクロ=が2回戦に臨み、世界24位の19歳の新星、ラファエル・ホダル(スペイン)に3―6、2―6で敗退した。次戦は、8月1日のナショナルバンク・オープン(カナダ・モントリオール)の予選に推薦枠で出場予定。9月の木下グループ・ジャパン・オープン(東京・有明)で有終の美を飾るため、少しでもテニスの調子を取り戻したい錦織を、現地で取材したテニス担当の吉松忠弘記者が「見た」。

 感覚が戻った1回戦とは違い、2回戦で、けがから復帰するときの鈍い感覚が襲った。「笑っちゃうぐらい(球が)入らなかった。復帰したての典型的な形。練習では入るが、試合で入らない」というフィーリングに戸惑った。

 試合が終わった瞬間、「これが(現役)最後の試合だったら、やめるにやめられないな」と思ったという。「この終わり方だと、テニスを嫌いになるかもしれない(笑)」と感じたぐらい、なかなか思うようなプレーができなかった。

 引退を決めたが、目標はある。ラストマッチと位置づける9月の木下グループ・ジャパン・オープンで、ぶざまな試合だけはしたくない。「ジャパン・オープンまでに、もう少し(レベルを)上げたい。もっとトップ30、50の選手と試合をしておきたい」

 それでも、新世代のテニスに対し、この日は若干の手応えは感じている。「強がりだと聞こえるかもしれないが、去年に感じた、めちゃくちゃ速いとか、ずっとディフェンスに回ることはなかった」

 2015年に優勝した時にイスナー(米国)と決勝を戦ったセンターコートでの試合だった。地元の少年からも「ニシコリ!」の声援が飛ぶ。「とてもいい思い出がある。特別な瞬間を、アメリカでは過ごしてきた」。その中、17歳年下で新世代の旗手とラケットを交えられたことは、ジャパン・オープンに向けても貴重な経験だ。

 9月の日本では、勝敗もそうだが、最後、これが「錦織圭」だというプレーを見せたいと思っているのだろう。そのためには、少しでも試合をこなし、レベルを上げておきたい。日本で有終の美を飾るためにも、限られた時間を錦織は戦い抜く。

 ◆錦織圭に聞く

 ―体は大丈夫か。

 「体はたぶん大丈夫だと。ただ、疲れてくると、サーブが入らなくなったりする」

 ―チャンスはあったか。

 「強いて言うなら、最初のゲーム(ブレイクポイントが2本あった)。出だしだけは感覚が悪くなかった。そこで、先に取っておけばというところぐらい」

 ―夜の試合は。

 「急にナイトマッチになったためか、テンション(ストリングスを張る強度)も合ってなかった。まだまだ試合をこなさないと、完璧には戻ってこれない」

 ―コートに立つ喜びは。

 「あるが、それと同時に、お客さんにいいプレーを見せないとというプレッシャーもある。時間を使って、お金を払ってきてくれているのだから」