オープンソースで開発されているLinux用RadeonドライバーをWindowsに移植する作業が進行しています。

Cracking Windows Open: Porting RADV to WIN32

https://www.collabora.com/news-and-blog/news-and-events/cracking-windows-open-porting-radv-to-win32.html

Valve Sponsors Work Bringing Open-Source RADV Driver To Windows - Phoronix

https://www.phoronix.com/news/Valve-Sponsors-RADV-Windows

AMD製GPUを使う場合、Windowsの場合は基本的にAMD製ドライバーをインストールします。一方でLinuxではAMD製ドライバーだけでなくオープンソース実装のドライバーも配布されています。このうち、Mesaプロジェクトで管理されているRadeonのVulkanドライバー(RADV)をWindowsに移植する作業がCollaboraに所属するエンジニアのLouis-Francis Ratté-Boulianne氏によって進められています。

RADVを移植する試みは以前から検討されており、2024年には3Dグラフィックス専門家のFaith Ekstrand氏がWindowsでRADVを実行する基盤となる技術を発表しました。

XDC 2024 | A little Windows with your Mesa? - Faith Ekstrand - YouTube

Ratté-Boulianne氏はEkstrand氏の成果に基づいて研究を続け、RADVでWindowsゲームを実行することに成功しました。以下はWindowsにRADVをインストールして「Counter-Strike 2」をVulkanで描画した際のスクリーンショットです。



Ratté-Boulianne氏によると、RADVのWindowsへの移植作業はSteamの運営元であるValveの支援を受けて進めたとのこと。研究成果は以下のリポジトリで公開されています。

Louis-Francis Ratté-Boulianne / mesa · GitLab

https://gitlab.freedesktop.org/lfrb/mesa/-/tree/wddm2



なお、Windows版RADVは安定段階には至っておらず、安定させるには「プロプライエタリカーネルモードドライバー(KMD)への、安定した文書化されたインターフェース」もしくは「プライベートデータチャンネル経由の通信を仲介するライブラリ」が必要だそうです。