国家電力投資集団のプロジェクトで生産され、吉林省大安市で出荷を待つグリーンアンモニア製品。(7月4日撮影、大安=新華社配信)

 【新華社長春7月30日】中国吉林省大安市で生産されたグリーンアンモニア(再生可能アンモニア)3750トンが28日、陸路で江蘇省連雲港市に運ばれ、船で韓国へ向かった。中国産グリーンアンモニアの大規模な輸出は周辺国にクリーンエネルギーの新たな供給ルートをもたらした。

 グリーンアンモニアは風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギー由来の電力で水素を作り、窒素と合成して製造する。化石燃料を使う従来の製造方法よりも環境負荷が少なく、化学工業、電力、交通などの分野で幅広く活用できる。今回輸出されたグリーンアンモニアは石炭由来の従来品と比べ、ライフサイクル全体で二酸化炭素(CO2)排出量を1万トン以上削減できる。これは約100万本の樹木が1年間に吸収する炭素量に相当する。

28日、江蘇省連雲港市の埠頭でグリーンアンモニアを積み込む輸送船。(連雲港=新華社配信)

 今回輸出された製品は、中国電力大手、国家電力投資集団のプロジェクトで生産された。同プロジェクトでは年間3万2千トンのグリーン水素と18万トンのグリーンアンモニアを生産する。

 集団傘下の緑色能源股份の楊玉峰(よう・ぎょくほう)董事長によると、中国東北部で生産されるグリーンアンモニアは韓国など周辺国に輸送しやすく、物流コストを大幅に下げることができるため、周辺国のグリーンエネルギー供給網の強靭(きょうじん)性向上に貢献できるという。(記者/金津秀、王帆)