アセロラの実の状態を確認する日向さん(埼玉県本庄市で)

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 【埼玉・埼玉ひびきの】本庄市で、亜熱帯果実の「アセロラ」が赤く色づいている。同市の日向信之さん(65)が生産するのは、本州では希少な酸味系品種のアセロラ。将来的には仲間と栽培したアセロラを同市の新たな特産にすることが日向さんの目標だ。

 アセロラはレモン果汁の34倍にもなる高いビタミンCの含有量が特徴。春から秋にかけて年4回ほど収穫期を迎える。シーズンを通して小まめな剪定(せんてい)が必要で、アブラムシ対策も欠かせない。日向さんが早朝と夕方に毎日欠かせず手入れしてきた木は、今年2度目の収穫期のピークを迎えようとしている。

 定年退職後に、地元に貢献できることとしてアセロラに着目した日向さんは「奇跡のアセロラ」で知られる宮城県亘理町の伊藤正雄さんに師事した。2022年に伊藤さんから譲り受けた挿し木を基にして、自身での栽培に着手し、昨年から本格的な販売を始めた。現在は約80本の木から手摘みで収穫したアセロラを一番栄養価の高い生の状態で冷蔵し、ネット販売している。

 挿し木から苗木作りにも取り組んでいる。育てた苗木は現在も交流が続く伊藤さんに提供する他、仲間を増やし、アセロラで地域を盛り立てるために役立てたいと考えている。商標登録申請中の「アセロラの奇蹟」というブランド名で販売することも計画する。

 日向さんは「酸味系のアセロラは、本州では私と伊藤さんしか栽培していない希少な品種。ビタミンCが豊富な生の状態で、たくさんの人に食べてほしい」と話す。

 ※地方版掲載記事を電子版限定で全国公開しました。