29日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比346.81ポイント(1.37%)高の25657.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が150.98ポイント(1.79%)高の8587.23ポイントと3日続伸した。売買代金は1730億3910万香港ドルに拡大している(28日前場は1405億4690万香港ドル)。
 中国の政策に対する期待感が引き続き相場を支える流れ。中国では今週、下半期の経済政策方針や金融政策の方向などを決定する月例の中国共産党中央政治局会議が開催される予定だ。市場の一部では、内需の低迷を背景に、消費刺激に向けた追加支援策が打ち出されるとの見方もある。また、JPモルガン・チェースの調査担当者は最新リポートで、年内の財政支出拡大と政策金利の引き下げを予想。そのうえで、中国は通年の成長率目標「4.5〜5.0%」を達成できると分析した。
 ただ、上値は限定的。世界的な半導体株安が重しだ。昨夜の米株市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.5%安と4日続落し、5月5日以来の安値水準に落ち込んでいる。29日のアジア市場では、半導体株の主導で韓国総合指数が大幅続落。日本市場でも主力の半導体株が売りにおされている。中国DRAM最大手の長キン科技集団(CXMT:688825/SH)は27日、上海証券取引所のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」に新規上場し、巨額の資金調達に成功。生産設備の拡張により、半導体メモリー市況が悪化するとの不安がくすぶっている。米金融政策の動向も気がかり。米国では29日(日本時間30日未明)、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表される。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、自動車の上げが目立つ。理想汽車(2015/HK)が10.1%高、小米集団(1810/HK)が9.2%高、吉利汽車HD(175/HK)が6.9%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.6%高で引けた。
 中国の不動産セクターも高い。中国奥園集団(3883/HK)が5.7%、建発国際投資集団(1908/HK)が5.4%、龍湖集団HD(960/HK)と世茂集団HD(813/HK)がそろって5.0%ずつ上昇した。
 消費セクターも物色される。組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が17.1%高、飲料水の農夫山泉(9633/HK)が7.6%高、機能性飲料の東鵬飲料(集団)(9980/HK)が6.0%高、日用雑貨チェーンの名創優品集団(9896/HK)が5.8%高、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が5.3%高、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が4.3%高、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が3.4%高、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.0%高で前場取引を終えた。
 半面、半導体セクターは安い。上海天数智芯半導体(9903/HK)が13.2%、瀾起科技(6809/HK)が10.7%、兆易創新科技集団(3986/HK)が10.9%、華虹宏力半導体(1347/HK)が8.0%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.7%ずつ下落した。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%安の3793.18ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。エネルギー、銀行・保険の一角なども売られた。半面、消費は高い。自動車、医薬、公益、不動産、証券も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)