「Shufflecake」はストレージ上に複数の隠しボリュームを作成できるソフトウェアで、専門家によるストレージ分析を受けた場合でもファイルを隠し通せるとされています。「内部告発者」「ジャーナリスト」「人権活動家」といった「政府や犯罪組織によって表現の自由を脅かされている人々」による利用を想定して開発されており、尋問を受けた際などに役立つ「おとりボリューム」を作成することもできます。

Shufflecake

https://shufflecake.net/

[2310.04589] Shufflecake: Plausible Deniability for Multiple Hidden Filesystems on Linux

https://arxiv.org/abs/2310.04589

ShufflecakeはLinux向けに開発されている隠しボリューム作成ソフトウェアです。USBメモリなどのストレージを「ヘッダー領域」と「データ保存領域」に分けて管理します。公式サイトでは「TrueCryptやVeraCryptの精神的後継」と説明されています。



データ保存領域では暗号化されたボリュームが断片化されてランダムに配置されます。これにより、復号処理を行っていない状態ではデータがランダムノイズのように見えます。



Shufflecakeでは暗号化ボリュームを最大15段階に階層化することが可能で、各階層には異なるパスワードを設定できます。浅い階層のパスワードは浅い階層のみを復号でき、深い階層のパスワードは浅い階層も含めて復号可能です。つまり、尋問などを受けた際に「浅い階層のパスワード」のみを伝えることで「おとりデータ」のみを開示できるというわけです。

Shufflecakeの導入方法やソースコードは以下のリンク先で確認可能。記事作成時点ではUbuntuとDebianでテストされている実験段階のソフトウェアであり、重要な用途での使用は避けるように案内されています。

shufflecake/shufflecake-c: Full C implementation of Shufflecake. Shufflecake is a plausible deniability (hidden storage) layer for Linux. - Codeberg.org

https://codeberg.org/shufflecake/shufflecake-c