【特集】2つの表現が重なり華やかな舞台を…吟詠剣詩舞 詩をまとい総文祭に挑む高校生 秋田の歴史と風景を表現
26日日曜日、秋田で開幕する文化部のインターハイ全国高校総合文化祭の特集、吟詠剣詩舞です。
聞いたこともない見たこともないという人もいるかと思いますが、れっきとした日本の伝統芸能の一つです。
漢詩や和歌などを独特な節回しで歌う「吟詠」に、刀や扇子を使って舞う「剣舞・詩舞」を合わせたもので、全国から20チームが出場します。
秋田県からは湯沢、増田、横手城南の3校の合同チームが大舞台に臨みます。
横手市中心部の公民館に集まった高校生。
別々の制服に浴衣と格好は違いますが、全員、総文祭吟詠剣詩舞部門の県代表チームのメンバーです。
吟詠は湯沢高校と増田高校の3人。
刀や扇子を使って舞う剣舞・詩舞は横手城南高校の4人が担当します。
総文祭のために結成された合同チームで、去年、湯沢市で開かれたプレ大会で初めて舞台に上がりました。
以来、それぞれが今年の大会に向けて練習を重ねてきました。
本番を10日後に控えた22日は、大会の舞台を想定した合同練習が行われました。
吟詠の中心となるのは増田高校の佐藤悠さんと湯沢高校の佐々木亜弥さんです。
2人は小学1年生のときに吟詠を始め、同じ指導者のもとで切磋琢磨してきました。
増田高校 佐藤悠さん
「亜弥さんのいいところは、高い声出すときにめっちゃきれいで、高音がそこがすごいうらやましいなって思います」
湯沢高校 佐々木亜弥さん
「逆に私は低音が苦手なので、悠さんはすごい低音の厚みとかすごいし、最近は表現力もぐんぐんあがってきて」「すごい情感豊かになってきたのすごいなって思います」
漢詩や和歌、俳句などさまざまな詩に節をつけて歌う邦楽のひとつの吟詠。
音楽の楽譜にあたる「吟譜」です。
詩の横に音の高低や抑揚などを表わす符号が記されています。
佐々木亜弥さん
「一応音階はあるんですけどミファラシド5音しか使ってないんですよ」「この三角の符号の向きで音の高さっていうのを判別しています。なのでここは“金輪~”が真っすぐなんですけど“天端に~”で上がる符号がここにつきます。で、このうにゃうにゃが音の流れですね。“湧出してーーーー”で平らなんですけど“天端にーーーーー”で上がって下がるという音の動きをこのうにょうにょで再現してます」
記者
「これ全部覚えたんですか」
佐々木亜弥さん
「いやー全然感覚です」「大体漢詩とかっていうのは音の型が大体決まっていて、このときに上がるなっていうのはすでにわかっているのであと感覚で覚えています」
総文祭で披露する秋田チームのテーマは「羽州街道 先人の余光を辿る」。
4つの演目で構成されていて、後三年の合戦や松尾芭蕉の俳句などを題材に、秋田の歴史と風景を表現します。
一方の舞を担当するのは横手城南高校の4人。
刀や扇子を使って情感豊かに踊っていますが…。
普段はK‐POPやJ‐POPを踊る舞踊部員です。
舞踊部といっても日本舞踊を習っていたわけではなく、全員、総文祭をきっかけに舞を習い始めました。
地元で教室を開いている日本舞踊の先生に指導を受け、一から稽古に励んできた4人。
舞の中心となるのは、高校で生徒会長を務める中山里桜さんです。
詩の世界観を時に力強く、時にしなやかに表現し、メンバーを引っ張ります。
横手城南高校 中山里桜さん
「節目である50回大会であるということと、開催県代表として参加させていただけることに感謝しながら、いいパフォーマンスをお届けできるように頑張りたいと思います」
学校の垣根を越えて稽古を重ねてきた生徒たち。
吟詠と舞、二つの表現が重なり合い華やかな舞台を作り上げる吟詠剣詩舞部門は、来月1日土曜日に湯沢市で行われます。
佐藤悠さん
「高校で最後なので秋田の魅力を知ってもらいながら今まで練習してきた成果を発揮して頑張ります」
佐々木亜弥さん
「今回城南高校の舞踊部さんが手伝ってくださるということで、いままでは私たち吟士だけで舞台を作ってきたんですけど、今回は舞士がつくということで視覚的にもとても楽しい舞台となっておりますので、詩吟をあまり知らないなという方にもぜひ楽しんでいただきたいと思っております」
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吟詠と舞が1つになった伝統芸能、珍しいですよね。
今回20チームが出場しますが、取材したメンバーも、自分たち以外に取り組んでいる生徒がたくさんいることに驚いたと話していました。
これまでの成果を発揮してがんばってほしいですね。
※7月24日午後6時15分のABS news every,でお伝えします
