《奈良・母娘の死体遺棄》今北享宏容疑者(37)の会社同僚が独占告白「被害者・池田園美さんとの出会いと“本当の関係”」〉から続く

「言葉にするのはなかなか難しいです……」

【画像】菊水丸氏と園美さん、莉園さん

 声を震わせながら「週刊文春」の取材に応じたのは、河内音頭継承者の河内家菊水丸氏(63)だ。奈良市の名張川左岸で、遺体で見つかった池田園美さん(44)と、その娘・莉園さん(20)と10年以上の親交を持つ人物である。

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 菊水丸氏が母娘との出会いを振り返る。

「最初は10年以上前だったでしょうか。私が主催する河内音頭の盆踊りに来てくれて、応援してくれるようになったのです。それから半年に1回ぐらい家族ぐるみで食事をするような仲になりました。夏になると盆踊りのツアーがあるのですが、その前に“出陣式パーティー”を毎年6月にやっていまして、招待状を15年間送っていました」

 しかし、ここ3年ほどは、それに対する返事がなく疎遠になっていたという。

「元々足が悪いというのは聞いていましたが、2019年に会ったとき、園美さんは車椅子に乗っていて、莉園ちゃんが後ろから押してあげていました。心配しましたが、盆踊りの最中に車椅子から降りて少し踊ってくれたりもしたので、胸を撫で下ろしたのを覚えています」(同前)

よく友達のようにはしゃいで笑っていた

 園美さんは足に疾患を抱えており、要介護認定を受けていたことが「週刊文春」の取材で分かっている。そして園美さんの死体を遺棄した容疑で逮捕された今北享宏容疑者(37)と出会ったのも、今北容疑者が介護関係の職に就いていたからのことだった。今北容疑者には妻と子どもがおり、園美さんとは不倫関係にあったと見られる。


今北容疑者(中学校の卒業アルバムより)

 菊水丸氏が語る。

「僕がステージ4の甲状腺がんという大病を患ったときには、園美さんから激励の手紙をいただきました。会ったときはお互いに暗い話はせず、病気のことに踏み込んだりはしませんでしたね」

 菊水丸氏の目に焼き付いているのは、支え合って生活する池田さん母娘の姿だ。

「僕も母一人、子一人での家庭で育ちましたから、池田さん母娘が母子家庭で頑張っている姿を応援してきました。園美さんは莉園ちゃんに厳しく接したこともあったけど、よく友達のようにはしゃいで笑っていました。母娘で支え合う、実に良い関係だったと思います。

 事件の報道を聞いた時は愕然とした気持ちになると同時に、莉園ちゃんはもう20歳だったのか、と……。目から鼻へ抜けるような賢い子でした。話をしていても物事の理解が早くて、お母さんが一人で頑張ってくれていることも分かっていたのでしょう。どうかそのまま、健やかに育ってくれればと願っていたんですが」

母娘の身の回りで起きていた“異変”

 他方、犯行があったとされる2月上旬、母娘の身の回りでは、明確な“異変”が起こっていた。

 捜査関係者が語る。

「2月6日、車に乗っていたところを不審な男に覗き込まれたとして、園美さんから110番通報がありました。その翌日には、今北容疑者から『園美さんが男に液体をかけられるなどの被害に遭った』という通報がありました。園美さんは液体をかけられた拍子に頭を打ったとのことで、園美さんから相談を受けた今北容疑者が通報したのです」

 液体をかけた男がいったい誰なのかは分からないが、今回、「週刊文春」が近隣住民を取材すると、次のような証言も得られた。

「2月上旬、娘さん(莉園さん)だったと思いますが、自宅玄関の外にある靴箱を叩きながら、『帰れよ! もう来ないで!』と叫んでいるのが聞こえました。家の前には黒い車が停まっていて、いつも来ている男とは違う人でした」

 その後、2人が消息を絶つまでの数日間に何があったのか。事件の解明が待たれる。

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「週刊文春」では、本事件に関する取材を続けています。情報提供は文春リークスまでお寄せください。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)