なぜ暴挙に? アルゼンチン選手たちの敗北後の乱闘騒動にスペインメディアが不信感「もはや不愉快。準優勝チームの守るべき鉄則を忘れた」【W杯】

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怒り心頭となって、スペインの選手を突き飛ばすパレデス(C)Getty Images

 一大決戦に敗れ、溜まっていたフラストレーションが爆発してしまった。

 現地時間7月19日、北中米ワールドカップ(W杯)は、ついに決勝を迎え、スペイン代表がアルゼンチン代表に延長戦の末に1-0と勝利。同国史上2度目の世界一に輝いた。

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 まさしく死闘だった。序盤から長短のパスを織り交ぜながら流動的な攻撃サッカーを展開したスペインに対し、アルゼンチンは防戦一方。後半アディショナルタイム3分にエンソ・フェルナンデスが2度目の警告を受けて退場となってからは、完全に攻め手を失い、相手の術中に呑まれた。

 それでも耐え抜いていた中で、106分にフェラン・トーレスの一撃で沈んだ。その結末がゆえなのか。アルゼンチンの主力メンバーの怒りの矛先は、スペインの面々へと向けられた。試合終了とともに相手選手たちが歓喜する中、ボランチのレアンドロ・パレデスは言い合いとなったエリック・ガルシアにのど輪をかますような形で突き飛ばすと、仲裁に入ったガビに数発のパンチを浴びせる“暴挙”に出てしまった。

 さらに38歳のニコラス・オタメンディは、スペインの主将ロドリと口論を展開。「ちょっとはリスペクトを示してくれないか」という相手に対して、「払ってるけど、そんな言い方はするな」と一喝。そして、「お前らは、この一週間ずっと泣いてたろ。お前と(アイメリック)ラポルテ、二人ともだ。あれは間違ってるぞ。審判に泣きつくなよ、兄弟」と猛反論をし、一触即発のムードとなった。

 見応え十分の試合に後味の悪さが残った感は否めない。当然ながらスペイン国内では、アルゼンチン側への辛辣な意見が飛び交っている。

 全国紙『AS』は、「パレデスのガルシアとガビに対する攻撃は正当化できるものではない」と断言。さらに同紙はスペインの表彰式の最中にアルゼンチンの選手たちが自国サポーターたちに挨拶をし、背を向けていたことにも言及し、「もはや不愉快でもある。アルゼンチン代表の面々は、準優勝をしたチームが守るべき鉄則の一つ、つまり自分たちを破ったチームの優勝を見守るという暗黙のルールをすっかり忘れてしまったようだ」と嘆いた。

 また、日刊紙『Marca』は「レアンドロ・パレデスは、スペインのサッカーファンにとっての敵リストに加わることになるだろう」と指摘。パレデスが試合中から幾度となくレイトタックルを見せていたとし、「彼は退場になってもおかしくなかった。ピッチ上での乱闘はあまりに残念な騒動だった」とリポート。“グッドルーザー”として振る舞うべきだったと論じた。

 激闘に“汚点”を残した今回の騒動。その波紋はしばらく続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]