【中川安奈のFRIDAYReport】5年来の友人!ウルフアロンから学ぶ自然体の極意

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「ついついリラックスして話しちゃいました。しかも僕、裸足だし」(ウルフアロン)

「いつものウルフくんを出してもらえたならなによりです」(中川安奈)

友人から見た「裸に見える」騒動

中川:ウルフくんとはかれこれ5年くらい仲良くさせていただいていますが、最初は私がNHK時代に担当していた、千鳥さんのスポーツバラエティ番組での共演でした。東京五輪の金メダルを持って出演してくださって。

ウルフ:当時の中川さんはまだまだ自分を出すことにブレーキかけてましたよね。あるべきアナウンサーという枠からはみ出ないようにしていたイメージがある。

中川:そのときの私の印象なんてないですよね? よくNHK時代に番組でお会いしたアスリートの方に「え! あのときいたの?」と言われるんです。存在感薄かったんだって。

ウルフ:印象はありますよ。無茶振りされてボケる、みたいなやりとりにもきちんと応えていて、そういうこともできる方なんだって思った記憶があります。

中川:その後、また別の番組で共演させていただいた際、ウルフくんの柔道の練習パートナーの方とも一緒にみんなでご飯食べに行きましょうって流れでしたよね。’21年の終わりぐらいの話。

ウルフ:世間からの中川さんのイメージみたいなことでいうと、せっかく今回みたいな機会なので言うんですけど、パリ五輪のときの騒動みたいなこと(注:開会式で現地キャスターの中川が着用していたゴールドの洋服がSNSやネットニュースを中心に「裸に見える」と話題になった)。

選手として現地にいたから、これを知ったのは後のことだったけど、やっぱりそういうのって多少は狙ってやっている部分があったと思っていた。だけど、中川さんのことを知ればわかるのは、わざわざそんなことを狙いにいくようなタイプじゃない。

中川:そりゃあそうですよ。あのときの衣装は本当に金メダルを意識したゲン担ぎでしかないです。

ウルフ:でもそうやってなにかにつけて注目されるのはある種の才能じゃないですか。好きか嫌いかより無関心が一番弱い。プロレスがまさにそうだし。

中川:前向きにとらえるのも簡単なことではないですけどね。それにしてもウルフくんはロジカルにものごとを考えますよね。昔からですか?

ウルフ:そうですね。でも興味のありなしで0か100かみたいなところはあるかもしれないです。自分の軸に関連する話だとダーッて全部言っちゃうタイプ。だから異性には嫌われやすいのかも(笑)。

回りくどくない上下関係

中川:でもいつだってしっかり話を拾ってくれます。私がフリーになってすぐのとき、バラエティに出演しても、なにが正解かわからないし、自分って本当つまんない話しかできてないなと、なんか悲しくなった時期がありまして。

そんなときにも『中川さんはそのままが面白いから、そのままでいけばいいじゃん』みたいに励ましてくれたのはありがたかったです。

ウルフ:……覚えていない(笑)。

中川:そんな!

ウルフ:あれですよね? 頑張ろうとしすぎて緊張している感じだったから、なんか肩の力抜いたほうがうまくいくのでは、という話をした記憶はあります。

中川:先日、ウルフくんがメインの配信番組に出演させてもらったとき、楽屋にご家族や後輩の方とか、ものすごい数の人たちが集まっていたのが印象的でした。

ウルフ:家族仲はいいですね。あとは基本的に後輩と仲がいいんですよ。上下関係みたいなことでいえば、かつては嫌いな先輩とかもいたんですけど。だからといって僕は基本的に後輩に対して押し付けたりするのは好きじゃないというか。後輩からしても、多分僕と一緒にいたいと思ってくれているはず。

中川:うらやましい。私は後輩との距離感とか難しく考えちゃうタイプだから。「ご飯いきましょう!」って言われても、「うん! タイミング見つけるね」で終わっちゃったり。

ウルフ:別に無理して後輩とメシに行く必要はないでしょう。僕は後輩と一緒にいるときに自分を変えるってことはしない。結局それって自分が疲れちゃうじゃないですか。僕と一緒にいて、嫌だなって思った人は自然と一緒にいなくなる。

そこは別に自然体。こっちが空間を作り上げて楽しませるもんじゃないと思っています。自然体でいて楽しい空間や人間関係じゃないと長続きはしないですよ。全員が全員同じ考え方じゃないから、そこに全部合わせる必要はない。

中川:そういう意味ではプロレスの世界のタテ社会はすごく健全なのかもしれませんね。

ウルフ:回りくどくないですよ。やりたい人が集まっているわけだから。僕はまたちょっと違った形でしたけど、みんな入門試験に自分から書類を出して、試験クリアしたら練習生として入門。そこから段階を踏んでデビューしていく。誰かにやれって言われてやるものじゃなくて、自分がプロレスやりたくて入っているから。

「成長早っ」って思われたい

ウルフ:みんなどんどん成長していきたいわけですよ。そうなると自分で考えるのももちろん大事だけど、先輩がたくさんいるからアドバイスをもらうっていうのはすごく当然というか。それで応えてくれる先輩方も多いので。

どんな分野でもまた新しく始めるってなったら、そういうふうにやっていかないと自分の力が増えていかないんで。向上心ってそういうことだと思います。

中川:初めてお会いしたときよりも、いまのほうが一層生き生きしているって、友人の私の目から見ても思います。そんなウルフくんには、これからの展望や野望はありますか。

ウルフ:まずはプロレスラーとしてもっとステップアップしたいですね。選手として成長したい。 最初に言ったように、まだまだ新人なので。わからないこともたくさんあります。やりたいこともたくさんある。

このプロレスって世界でトップに上り詰めていくためにも、いまのスタートダッシュをしっかりと続けられるかどうか。この1年がすごく大事になってくると思うので、そこで「コイツ成長早っ」って思われるようなパフォーマンスをしていきたいなって思います。

《取材後記》

プライベートで会うときと仕事モードのときで、雰囲気が変わるウルフくん。この日はどうかなと、入りを楽しみに待っていると、やはり少しキリッとした雰囲気で現場に登場してくれました。私がこうした変化に気づいたのはフリーになって初めて一緒に仕事をした去年のこと。普段よりも口数が多めになるというか、ツッコミを入れる速度も早くなりなんとなく隙を与えないような印象に。

でもこれはよく考えたら、仕事モードということではなくて、新しく入ったプロレスの世界に対するリスペクトを込めての変化なのかもしれません。幼い頃から取り組んでいた慣れ親しんだ柔道ではなく、0から歩み始めた新たな道だからこそちゃんとしないといけないんだなって。

ただ、雰囲気が変わっても、インタビューが始まって胸の内を語るときはいつものウルフくんのまま。身体は大きいけど、細かい部分を感じ取るセンサーは非常に敏感で、器用に自分を使い分けることができる。そんな漢なのではないかと私は思います。勝手に推測してごめんね(笑)。

《うるふあろん:東京都出身。アメリカ人の父と日本人の母を持つ。元柔道家で、男子100kg級で’21年開催の東京オリンピック金メダルを獲得した。現在はプロレスラーとして新日本プロレスで活躍している ©新日本プロレス》

《なかがわ・あんな:東京都出身。幼少期をフィンランドやプエルトリコで過ごす。’16年にNHKにアナウンサーとして入局し、『サンデースポーツ』やパリ五輪の現地キャスターとして活躍。’25年春に同局を退局後、芸能事務所のホリプロに所属しフリーアナウンサーやタレントとして幅広く活躍する》

『FRIDAY』2026年7月17・24日合併号より