17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比118.26ポイント(3.05%)安の3764.16ポイントと3日続落した。2025年8月以来、約11カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
 前日までの軟調な地合いを引き継ぐ流れ。中国経済の停滞が危惧される中、外資系金融大手が中国の2026年GDP成長率見通しを相次いで下方修正している。このうちシティグループは最新のリポートで、今年の成長率予想を従来の4.7%から4.6%へと0.1ポイント引き下げた。15日に発表された中国の4〜6月期GDP成長率は4.3%にとどまり、市場予想(4.5%)以上に前四半期(1〜3月期)の5.0%から減速。中国政府が設定した通年の成長率目標「4.5〜5.0%」も下回った。また、昨夜の米国市場で半導体株が急落し、日本などアジア市場にも売りが波及。中国株マーケットでも関連銘柄に売りが先行している。
 中東情勢の緊迫化も逆風。米中央軍は16日午後(日本時間17日未明)、「6夜連続となるイランへの新たな攻撃を開始した」とSNSに投稿した。一方、イラン側は、インフラ施設などが攻撃され死者8人が出ていると発表した。さらに、米中関係の悪化懸念も浮上した。トランプ米大統領は16日、ホワイトハウスで米国民向けに演説し、中国が米大統領選を含む2020年以降の選挙において、史上最大規模の有権者データを不正に取得していたと主張した。こうした悪材料が重なり、指数は下げ幅を徐々に拡大し、一段安で引けている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの下げが目立つ。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)や銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)、通信機器製造・販売の江蘇永鼎(600105/SH)、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)、電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)、光ファイバーケーブルの長飛光繊光纜(601869/SH)などがそろって10.0%(ストップ)安で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、システム・オン・チップ(SoC)開発の晶晨(Amlogic:688099/SH)が10.8%安。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は7.12%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
 医薬株も急落。昭衍新薬(603127/SH)が10.0%(ストップ)安、浙江華海薬業(600521/SH)が8.4%安、甘李薬業(603087/SH)が7.4%安、薬明康徳(603259/SH)が7.2%安、康美薬業(600518/SH)が6.9%安で取引を終えた。不動産株、自動車株、素材株、インフラ関連株、消費株なども売られている。
 半面、銀行株はしっかり。中国建設銀行(601939/SH)が3.7%、中国銀行(601988/SH)が2.8%、中国工商銀行(601398/SH)が2.4%、中国農業銀行(601288/SH)が1.4%、重慶農村商業銀行(601077/SH)が1.1%ずつ上昇した。公益株、エネルギー株、運輸株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.95ポイント(1.44%)安の269.26ポイント、深センB株指数が1.76ポイント(0.16%)安の1096.32ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)