MLBがダグアウトでの生成AI利用を禁止 配球や選手交代への提案を問題視
スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は16日(日本時間17日)、MLBが球団に支給しているダグアウト用iPadを通じ、生成AIを試合中の戦術判断に利用する行為を事実上禁止したと報じた。
同サイトが入手したコミッショナー事務局の通達によると、一部球団は独自アプリを導入し、対戦データの閲覧だけでなく、選手交代や配球、その他の試合中の判断について提案を受けていた。
関係者によれば、最大で全30球団の3分の1が、こうした用途の少なくとも一つにiPadを使っていた可能性がある。MLBは調査の結果、サイン盗みや電子機器使用に関する既存規則には全球団が違反していなかったとして処分は科さなかった。ただ、技術が監督やコーチ、捕手の判断を代替しかねないことを問題視し、後半戦開始に合わせて規制に踏み切った。
リーグ支給のiPadでは、スタットキャストや試合映像、ABS関連データに加え、各球団独自の対戦情報などを表示できた。今後も試合前に用意された固定情報は閲覧できるが、進行中の試合データを入力し、AIに次の球種やコースを予測、提案させることは認められない。
近年はマーリンズをはじめ、ダグアウトから配球を提案する球団が増えていた。MLBは実際の不正が起きる前に、技術利用の限界を明確にした形だ。

