映画独自解説家の守鍬刈雄が「【#ブリングハーバック】ヘレディタリー以来の激ヤバホラーは、映像もストーリーも完璧だった!(新作映画レビュー&独自解説)」を公開した。A24製作の新作ホラー映画『ブリング・ハー・バック』のあらすじや見どころを紹介し、同作に潜む真の恐怖を紐解いている。

『トーク・トゥ・ミー』で知られるフィリッポウ兄弟監督の最新作である本作。守鍬は、盲目の少女パイパーやその兄アンディらが体験する恐怖を描いた同作を「恐ろしい&面白い」と絶賛する。包丁を食べるなど、悪魔に体を乗っ取られた少年オリバーの不気味な行動や、死者の肉を食して魂を移すというおぞましい儀式の描写に触れ、映像の完成度を高く評価した。

物語の核心として、守鍬は「一番恐ろしいのはローラ」と、里親である彼女の存在に言及する。ローラは亡くなった実の娘を蘇らせるため、身寄りのない少年コナーを儀式の器として利用し、「オリバー」として扱っていたと解説。悪魔や超常現象よりも、人間の自己中心的な愛情や狂気こそが最大の恐怖であると指摘した。

さらに守鍬は、終盤の展開にも言及。兄アンディが命を落とし、その顔を食べたオリバーがアンディの声を真似てパイパーを誘い込む場面の恐ろしさを語る一方、オリバーの中に残るコナーの意識がパイパーを助けようと抵抗していた形跡を考察する。また、ローラの真の目的は娘の復活ではなく、単に誰かから「ママ」と呼ばれたかっただけではないかと推測した。

守鍬は、突発的な脅かし要素であるジャンプスケアに頼らず、心理的な恐怖や喪失感で観客を引き込む本作の手法を「大正解」と称賛。表面的な怪奇現象の奥に潜む「ヒトコワ」の側面に注目すれば、作品の魅力がさらに深まると語り、独自解説を締めくくった。