国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長が、政治的中立の原則に違反した疑いで国際オリンピック委員会(IOC)の調査対象となる可能性が出てきた。9日までにロイター通信が報じた。同会長はIOC委員も務めている。

 これはロンドンの人権団体「フェアスクエア」が、インファンティノ会長を「政治的中立規則の度重なる違反」でIOCへ異議を申し立てると発表したことを受けて。

 この問題は、北中米W杯決勝トーナメント1回戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で退場処分を受けた米国のエースFWバログンに対し、FIFAが5日付で異例となる「1年間の処分猶予」を決定。一連の処分猶予の背景には、トランプ米大統領からインファンティノ会長への直接的な働きかけがあったことをトランプ大統領が認めている。

 同団体は昨年12月にFIFAの倫理委員会にも、トランプ大統領への「FIFA平和賞」授与などを巡り同様の申し立てをしていた。

 FIFAの倫理規定は政治的中立に違反した場合、1万スイスフラン(約200万円)以上の罰金と最長2年間のサッカー活動禁止処分が科されると定めている。