テレビ信州

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信州ゆかりの選手が数々のメダルを獲得してきた競技に危機です。
フランス・アルプス地域で4年後に開催される冬季五輪の実施競技から、スキーノルディック複合が外れることになりました。
関係者からは落胆の声が上がっています。

白馬村出身・渡部暁斗さん(ノルディック複合3大会連続メダリスト)
「悲しさと悔しさと行き場のない怒りみたいなものが正直、心の中から湧き上がっているっていうのが、今の率直な気持ちですね。本当に現役の選手に対して、1番言葉が見当たらないですね」

スキーノルディック複合で今年現役を引退した渡部暁斗さん。五輪での競技存続を訴えてきましたが、発表を受けて8日、その胸中を語りました。

IOC=国際オリンピック委員会は7日、フランス・アルプス地域で4年後に開催される冬季五輪で、スキーノルディック複合を実施競技から除外することを明らかにしました。

一方、この競技の団体で、2大会金メダルを獲得した長野市の荻原健司市長は…

長野市 荻原健司市長(ノルディック複合金メダリスト)
「(五輪という)大きな目標となるべき舞台があったからこそ、いまの自分がある。2030年から除外されたということは、本当に切ない気持ちでいっぱいです」

ノルディック複合は、スキーのジャンプとクロスカントリーを組み合わせた種目。
1924年の第1回冬季五輪から採用され、100年以上にわたり、一度も外れることなく続いてきた伝統競技です。

日本勢は過去、現在の長野市長の荻原健司さんをエースに、団体で2大会連続の金メダルを獲得し、黄金時代を築きました。

しかし、その後、20年間メダルに遠ざかっていた日本。

その壁を打ち破ったのが、渡部暁斗さんでした。
ソチ大会から3大会連続でメダルを手にしました。

しかし、競技の男女平等や世界的な普及を重視するIOCは、ノルディック複合の人気低迷やメダル獲得が一部の国に偏っていること、五輪で女子の競技が実施されていないことなどを問題視し、実施競技に採用しないと決めました。

全日本スキー連盟 河野孝典強化本部長(荻原市長と共に金メダル獲得)
「残念の一言です。五輪を目指してやってきた選手、支えてきたスタッフ、そういう人たちの目標が、これでなくなると考えたら非常に残念だ」

信州ゆかりの選手が歴史を築いてきたスキーノルディック複合。
IOCは、2034年大会では復活の可能性があることを示唆しています。