罵声を浴びせられながら歩を進めるホン・ミョンボ前監督。帰国から2日後、米西海岸へ静養に向かったという。(C)AP/AFLO

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 韓国サッカー界の激震が止まらない。

 北中米ワールドカップに出場した韓国代表はグループステージを1勝2敗のグループ3位で終え、3位ランキング8位以上での決勝トーナメント進出を期待したが、吉報は届かなかった。全体34位という惨敗に終わり、責任を取ってすぐさまホン・ミョンボ監督は辞意を表明。国家元首であるイ・ジェミョン大統領からも公式Xで非難された“英雄”は、帰国した際にも仁川国際空港で待ち受けたサポーターから「お前なんか出て行け!」「(報酬の)20億ウォンを返せ!」など罵声を浴びせられ、まさに到着ロビーはカオスと化した。

 韓国政府は韓国サッカー協会に対して「特別監査」へ乗り出す意向で、ある市民団体はチョン・モンギュ協会会長、イ・イムセン前技術理事、ホン・ミョンボ前監督の3人を告発。もはや非常事態に発展している。

 そんななか、帰国から2日が経過した7月2日、ホン・ミョンボ前監督はふたたび空港に姿を現わした。韓国放送局『MBC』によると、「前監督は北中米ワールドカップを終えて韓国へ帰国してからわずか2日後のこの日、仁川国際空港から再度アメリカへ向かった」という。報道陣に囲まれると、「私にも話したいことはありますが、いずれきちんとお話しする機会があるでしょう」とコメントした。
 
 ここ数日、韓国国内で取り沙汰されているのがチーム内の不協和音説だが、ホン・ミョンボ監督は「選手たち全体として内紛などはありませんでした」と真っ向から否定。ラウンド32進出失敗の原因のひとつとして挙げられているのが、ドイツのボルシアMGに所属するDFイェンス・カストロップの規律違反で、この件についても問われたが、「そういう事実はありません」と回答した。

 当面はアメリカ西海岸のロサンゼルスで静養する予定だ。しかし今後、韓国政界が公聴会への召喚などを求めるケースが出てくるかもしれない。それに対して前監督は「「いつ韓国へ戻るかは分かりません」とだけ答え、足早に立ち去ったという。

 風雲急を告げている韓国サッカー界。前代未聞の混迷は、今後しばらく続くことになりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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