YouTubeチャンネル「THE PROCESS ザ・プロセス」が、「【知られざる地下60m】採掘から加工まで!銘石「大谷石」の全プロセスに完全密着」と題した動画を公開した。動画では、宇都宮市特産の「大谷石」が、地下深くの採掘場から切り出され、工場で加工されて建築物などに利用されるまでの全工程が紹介されている。

動画は、大谷石産業株式会社の地下採掘場「石の里 希望」からスタートする。エレベーターで地下約60mの空間へ降りると、そこには気温10度弱の広大な採掘跡が広がっている。職人たちは、専用のチェーンソー式カッターを用いて巨大な岩盤に切れ込みを入れ、丁寧に石を切り出していく。「役石と言って、やっぱりあの大きいのが欲しいっていう方いらっしゃるんですよ。そういう方向けにここは今大きく切っている」という言葉の通り、需要に合わせた採掘が行われている。

切り出し作業の中で特に目を引くのが、「割り矢」と呼ばれる金属の楔を使った手作業だ。切れ込みに割り矢を打ち込みハンマーで叩くことで、「叩くことによってその圧力で力が下に逃げて、下の石がパカって割れる」と職人は解説する。また、横方向に掘り進める現場では「天井低いじゃないですか。あの機械の高さで切るんでどうしてもこの高さになっちゃうんですよね」と、機材の制約が採掘空間の形状に影響を与えていることも明かされた。さらに地下の一定した温度を利用し、樽が並べられた熟成庫として活用されている様子も収められている。

採掘された石は地上へ引き上げられた後、田野工場へと運ばれる。工場では、巨大な原石が大型のダイヤモンドカッターで正確にスライスされ、水しぶきを上げながら用途に応じたサイズに切断されていく。機械による精巧な加工だけでなく、職人がノミを使って手作業で表面を荒らし、石本来の自然な風合いを引き出す熟練の技も見ることができる。

加工を終えた大谷石は、乾燥工程を経て製品となり、商業施設「ベルテラシェ大谷」や一般住宅の門柱、カトリック松が峰教会など、さまざまな建築物に命を吹き込んでいる。巨大な岩盤から私たちの身近な生活空間を彩る銘石へと生まれ変わるプロセスは、自然の恵みと職人の技術が織りなす芸術であることを教えてくれる。

チャンネル情報

工場の製造ライン、伝統工芸の技術、驚きの清掃や大規模な掘削作業に至るまで!プロの仕事がどのように行われているかというプロセスそのものに価値を見出し、その現場を淡々と、そして丁寧に映像化するドキュメンタリーチャンネルです。