モリヤス続投は当然。もし退任ならポステコグルーしかいない。日本サッカーを知らない監督だと時間の無駄になる【ブラジル人記者の視点】
「ハリルホジッチやアギーレのように、あまり日本サッカーを知らない監督だと、日本の文化や選手を理解するまでにすごく時間がかかる。時間の無駄になってしまう。JFAがたくさんのお金を使って有名な外国人監督を連れてきても、そんなに良くないと思う」
日本サッカーに精通していて、世界的な実績がある。そうなると真っ先に浮かび上がるのが、アンジェ・ポステコグルー氏だ。
現在60歳でフリーのオーストラリア人指揮官は、魅力的なアタッキングフットボールで横浜F・マリノスをJ1制覇に導き、セルティックで前田大然、古橋亨梧、旗手怜央ら数多くの日本人選手を指導。そしてトッテナムではヨーロッパリーグ制覇という結果を残した。
モリヤス続投でなかった場合、JFAの条件を全て考えたらポステコグルーしかいない。しかし、モリヤスが今まで作ってきたチームは中々良い仕事をしていると、個人的に高く評価している。この8年間でモリヤス自身も成長した。6年前、4年前のモリヤスと今日のモリヤスとでは進化が見える。ブラジル戦の経験から彼が学べば、続投するのは当然だと思う。
JFAがこの4年間を徹底的に評価して、続投するかどうかを決めるだろう。良いところと悪いところを全て考えたら、おそらくモリヤス体制は続くと思う。もし彼がダメなら、ポステコグルーしかいない」
JFAはどんな決断を下すのか。世界一への再挑戦。新たな4年間がスタートする。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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[北中米W杯ラウンド32]日本 1−2 ブラジル/6月30日/ヒューストン・スタジアム
森保一監督が率いる日本代表は、北中米ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、ブラジル代表と対戦。29分に佐野海舟が鮮やかに先制点を奪うも、56分にカゼミーロ、90+5分にガブリエウ・マルチネッリに得点を許し、1−2で逆転負けを喫した。
「私の去就に関しては、まだ何も決まっていません」
ブラジル戦後の会見で森保監督はそう口にした。就任から8年――。森保体制二度目のW杯でも決勝トーナメントで一度も勝てず、再び夢半ばで夢舞台を去ることとなったなか、今後焦点となるのが、続投か、新体制発足かだ。
日本サッカーを長く取材するブラジル人記者、チアゴ・ボンテンポ氏は、どちらがより良い選択肢だと考えるのか。話を訊くと、川崎時代に継続してタイトルをもたらし、2025年に鹿島1年目でJ1制覇に導いた鬼木達監督が候補に挙がった。
「複雑な問題だね。今、SNSでは『さよなら森保』というコメントをたくさん見るが、もしJFA(日本サッカー協会)が『森保監督はダメだ』と決めたとして、誰が代わりを務めるのか。モリヤスが今まで作ってきたチームを、彼より良くできる人がいるだろうか。
日本人ならオニキしかいない。彼は将来、代表監督になるポテンシャルがあると思う。彼の経歴はモリヤスとすごく似ているね。川崎時代のオニキと、広島時代のモリヤスは似ている。
もっとも、今オニキが代表監督になったら、経験の面でまだ足りず、8年前のモリヤスのようになってしまう恐れがある。進化ではなく、逆行になるかもしれない。個人的にオニキをすごく評価しているが、現時点でモリヤスより良いとは思わない」

