[6.29 W杯決勝T1回戦 ブラジル-日本]

 懸命にシュート練習に励んでいたアジア杯から2年半、ついにその日がやってきた。日本代表MF佐野海舟(マインツ)がW杯決勝トーナメント1回戦ブラジル戦の前半29分、自身のインターセプトから右足一閃。コースを狙ったミドルシュートをゴール左隅に突き刺し、A代表初ゴールが大一番で決まった。

 2023年11月にA代表初招集された佐野は24年1〜2月のアジア杯、なかなか出場機会が得られない試合が続いたが、日々のトレーニングでA代表基準を会得。自身が持ち味とするデュエルだけでなく、名波浩コーチと日々シュートの猛特訓を行い、自身の武器を大きく広げようと取り組んでいた。

 そこで始めた取り組みはマインツ移籍後も続けており、昨年9月の代表活動で「早く点を取りたいし、ここ(代表)でも得点は常に狙っていきたい」と話していた直後に待望の初ゴールを記録。得意な守備だけでなく、攻撃の進化も欠かさなかった日本のタフガイがサッカー王国の守備陣をたった一人でこじ開けた。

24年頭のアジア杯懸命にシュート練習に励んでいたMF佐野海舟

(取材・文 竹内達也)