【W杯】日本代表エース・上田綺世、世界最高峰プレミアリーグ移籍浮上 移籍金55億円級準備、4年前から30倍に急騰
日本代表FW上田綺世(27)=オランダ1部フェイエノールト=に、英プレミアリーグのアストンビラなど、複数クラブが興味を示していることが29日、分かった。北中米W杯1次リーグ(L)のチュニジア戦で2ゴールを挙げるなど、その得点力を証明した日本屈指のストライカーが「世界最高峰の舞台」と言われるプレミアリーグに挑戦する可能性が浮上。昨季、オランダ1部リーグで日本人初の得点王に輝いた上田は、W杯の活躍でさらに5大リーグ数々のクラブから注目を集めている。
日本のエースが、いよいよ世界最高峰の舞台「プレミアリーグ」に挑戦する可能性が出てきた。複数の関係者によると、オランダ1部リーグで昨季、25ゴールを量産して日本人初の得点王に輝いた上田に対し、アストンビラを始めとするプレミアリーグの複数クラブや、欧州各国リーグの強豪が熱視線を送っているという。現在、開催中の北中米W杯での活躍も追い風となり、2000万〜3000万ユーロ(約37〜55億円=推定)とみられる移籍金を支払ってでも、上田の獲得に興味を示すクラブが急増している模様だ。
2022年夏、鹿島からベルギー1部サークル・ブリュージュ移籍時に発生した移籍金は、1億8000万円前後。その1年後、フェイエノールト加入時には約15億円に増えた。最初の移籍から4年で、選手の価値を示す移籍金は、約30倍に膨れ上がった。
自身2度目の大舞台となったW杯で、上田は確かな足跡を残している。1次L第2戦のチュニジア戦では、前半に強烈なミドルシュートを突き刺し、待望のW杯初ゴールをマーク。さらに右サイドからのクロスをヘディングでたたき込み、2点目を挙げた。無得点に終わった22年カタールW杯を経て結果を残した試合後には「ようやく(当時の)悔しさを晴らせた」とほっとした表情を見せた。第3戦のスウェーデン戦でも、巧みなポストプレーでゴールの起点となるなど、万能型FWとしての存在感を発揮している。
昨季、フェイエノールトで大ブレイクを果たした上田だが、チームを取り巻く環境には変化もあった。最大の理解者であり、得点から見放された時期も信頼して起用し続けてくれたファンペルシー監督(42)が昨季限りで退任。ステップアップのタイミングとしては、この上ない状況だ。
そんな上田に関心を示すアストンビラは、昨季の欧州ヨーロッパリーグ(EL)を制覇。プレミアリーグでも4位と、近年は安定して上位に食い込む。来季は欧州チャンピオンズリーグ(CL)への参戦も決まっており、上田にとっては申し分のない環境と言える。かつてフェイエノールトからアーセナルへ移籍したファンペルシー元監督のように、オランダからプレミアへのステップアップは、これまでも数々の名選手が歩んできた王道ルートだ。
日本人離れしたパワー、計算し尽くされた動き出しから放たれるシュート技術、そして進化を遂げたポストプレー。万能型FWとして着実に世界トップクラスへの階段を駆け上がる日本のエースが、このW杯でさらなるインパクトを残せば、世界中からの争奪戦が激化することは間違いない。
◆上田 綺世(うえだ・あやせ)1998年8月28日、茨城・水戸市生まれ。27歳。鹿島学園高を経て進学した法大3年時の2019年、A代表デビュー。同年夏、21年からの加入が内定していた鹿島に前倒しで加入。22年7月にベルギー1部サークル・ブリュージュへ完全移籍し、23年夏からフェイエノールト在籍。21年東京五輪、22年カタールW杯出場。182センチ、76キロ。妻はモデルの由布菜月。
◆アストンビラ 1874年創立。ウェストミッドランズ州バーミンガムが本拠地。愛称はVilla(ビラ)。1890年代から1900年代初頭にかけ6度、全7度のリーグ優勝を誇った古豪。1981〜82年に欧州チャンピオンズ杯(現欧州CL)を制覇した。2016〜19年に2部降格を経験するなどの暗黒期もあったが、22年途中にウナイ・エメリ監督が就任後に急成長。昨季はプレミアリーグでトップ4に食い込み、欧州EL制覇。昨季16ゴールのイングランド代表FWワトキンスらが主軸。

