須田亜香里

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旅フォトブック『アカリノアルヒ』発売

 元SKE48でタレントの須田亜香里は、34歳の今までノースキャンダルで芸能界を生きてきた。NG一切なしと言わんばかりのガッツで、ラジオ、バラエティー、俳優業に全力なのはアイドル時代から変わっていない。今月には、旅フォトブック『アカリノアルヒ』(G-STYLE)を発売したばかり。一方、プライベートでは恋愛も含め、普通の人が経験してきたはずのことができていないという。(全2回の第2回)【大宮高史/ライター】

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【写真】激カワ…須田亜香里、高校の「卒アル」。幼少期、バレエ姿も。写真集から幻想ショット

――仕事とプライベートの比率は9:1だとインタビュー前半で話されていました。

須田亜香里

「だから、恋愛も全然チャンスがないんです(笑)。卒業してから同世代の子たちの話を聞くと『え、みんな、いつの間に恋愛してたの?』って驚くことばかりでした」

――須田さん自身は今に至るまで17年間、ノースキャンダルでした。

「ストイックというよりは、忙しくてそんなこと考える暇がなかった、というのが本音です。そうしたらいつの間にか置いていかれて34歳になってしまって。今は誘われたら(男性と)お食事にも行ったりして……トライアンドエラーをしています」

――ちなみに結婚や母になることに、憧れはありますか。

「ありますね。といっても数年前までは、子どもを育てるなんてイメージは全く湧かなかったです。まず末っ子で甘やかされて育ったので、自分より年下の身内がいませんでした。でも最近兄に子どもが生まれて、その甥っ子2人と触れあっていると『子どもがいる幸せってこういうことなのか』と分かってきました。

 でも、まだおむつ替えも犬のおむつしか経験ないですし(笑)、ちょっとタイミングが遅かったかもしれないですね。48グループの卒業生も皆、母になったりビジネスをやったり格好いいのに比べれば、世間知らずで生きてきたなって思います」

――芸能界で頑張っているのだから、自立しているといえるのでは?

「いや、例えば書類とか手続きとかは大の苦手です。去年生まれて初めて、宅配便を自分1人で出そうとしたくらいです(笑)。それでも分からなくて、結局出しに行ったコンビニでマネージャーさんに電話して、助けてもらいました。引越しの手続きを初めてやった時も、自分1人でやろうとしたらもうパンクしちゃって、母が手伝ってくれました」

「負けず嫌い」は変わった

――運転免許を取ったのも愛知の方では珍しく、30代になってからでしたね。それに社会でやらないといけない手続きって、学校でも教えてくれないし、やってみないと分からないですね。

「母は優しいから私の代わりにやってくれるんですが、もう自分でやらないといけない歳だなと危機感がありまして(笑)。母には『もうやらないで。いつかお母さんがいなくなった時に私ができるために、やるんじゃなくて教えてくれることが愛だから』って伝えています」

――須田さんといえば、特にSKE48時代は自分の性格を「負けず嫌い」とも話されていましたが、それは変わっていないでしょうか。

「最近は変わってきたかなと思います。昔は、バレエを幼い頃からやっていたせいもあって、学校や習い事の延長線上でこの業界で戦い始めました。負けず嫌いというのはステージでは完璧な姿を見せるとか、仲間としてリスペクトしつつも競い合う、ということです。アイドルには学校と共通の要素が多いなと思えて馴染めていったんですが、逆にエンタメも皆で作るもの、ということに気づきました」

――変わったきっかけは?

「お給料の仕組みを知ったのが大きかったです。SKE時代は年俸制なので、毎月決まった額がもらえたんですが、頑張った分は翌年の反映です。当時、自分が今日の仕事でどれだけの価値を生んでいるのか、実感が湧かなかったですね。

 今の事務所に移って、お仕事1件単位でギャラが決まるようになって『この人にならお金を払いたい』って思ってもらえるようなお仕事をしないと、と理解しました。お金を気にするよりは、ものづくりを楽しむようになりました」

――今回のフォトブック『アカリノアルヒ』での本作りもその一環ですね。ほかにも最近気づいたことは?

「忙しいって思っているのに、スケジュールさえ合えば『はい』って言ってしまいます。それで今年初めて、名古屋ウィメンズマラソンでフルマラソンを完走しました。地元なので盛り上がりは知っていましたが、走るのは本当に嫌いなんです(笑)。でも断るのも胸が痛くって、OKしました」

――完走しましたし、その後もこの6月に豊川リレーマラソンで走ったりしていますね。

「断る怖さの方が勝ってしまったんですが、やってよかったです。来るもの拒まずでやってきたから今の須田亜香里があると思うので。だからプライベートの時間が減ってしまうのかもしれないですが、この精神は自信を持っていいかなと思います。

 まだ大人として、できないなと思うことも多いんですが、もっと自立した人になりたくて戦っている感覚です。人に助けられながらも、やっぱりどこかで戦うのが好きな性格のようですね」

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 第1回【初写真集を「爆死」と書かれ「1日だけ泣きました」 元SKE須田亜香里、屈辱を笑いに変えたマインド「これ、美味しい!」】では、須田が自身の写真集などについて語っている。

須田亜香里(すだ・あかり)
1991年、愛知県名古屋市出身。2009年11月にSKE48に加入。16年、17年のAKB48選抜総選挙では、2年連続で“神セブン”(上位7人)に選ばれ、18年は自己最高の2位を獲得した。21年公開の映画「劇場版・打姫オバカミーコ」で映画初主演。22年11月にSKE48を卒業。現在は東海テレビ「スイッチ!」メ〜テレ「ドデスカ!」の隔週コメンテーターを務めるほか、MBSラジオ「オレたちゴチャ・まぜっ!〜集まれヤンヤン〜」にレギュラー出演中。22年には中日新聞連載を書籍化した『てくてく歩いてく −わたし流 幸せのみつけ方−』を出版、23年にフォトエッセイ『がんこ』、25年にセカンド写真集『pluie』を出版した。

大宮高史
エンタメでは演劇・ドラマ・アイドル・映画・音楽にまつわるインタビューやコラムを執筆。そのほか、交通・建築など街ネタも専門分野。

デイリー新潮編集部