20年ぶりのリーダー交代へ 大町市長選挙は新人2人の争い 28日投開票【長野】
任期満了に伴う長野県大町市の市長選挙が、28日に投票日を迎えます。5期務めた現職の引退により、20年ぶりとなる新リーダーを決める市長選。新人2人の訴えです。
大町市長選挙に立候補しているのは届け出順に、元県職員の柳原健さん(56)と、前市議会議員の植松悠一郎さん(45)の、いずれも無所属の2人です。
■柳原健さん(56) 無所属・新人
30年以上勤めた県を退職し、今回の選挙に挑む新人の柳原健さん。
「大町に関わって、住むようになって、30年の期間が過ぎました。この間、見ていても大町の元気、活気、そういったものが人口減少の波で大きな影響を受けています」
柳原さんの強みは、県職員としての行政経験とこれまでに築いたネットワークです。市内全域に設けた後援会を軸に、現職の牛越徹市長を支援してきた地元の経済界や関係団体など、幅広く支持を集めています。
いまの市政を継続しつつも、長く続いた体制からの転換にも意欲を見せています。
柳原さん
「新しい風、挑戦。私がこの挑戦の中で標榜しているこういうフレーズを、しっかりと市政の中でも反映して、実現をしていきたいと思っています」
■植松悠一郎候補(45) 無所属・新人
今年3月まで大町市議会議員を務めていた、新人の植松悠一郎さん。
植松さん
「必ず支援してもらったら、そこに忖度とか遠慮が生まれるんです。その遠慮する政治、忖度する政治が僕はやりたくなかった」
5期20年の現市政に批判的な立場で、「停滞から活気へ」をキャッチフレーズに掲げ、選挙戦に挑んでいます。
大町市の地域おこし協力隊を務めたときに得た仲間が、活動を支えています。自身も移住者という視点を生かし、草の根運動で支持拡大を図っています。
植松さん
「大町の魅力はやっぱり資源の多さじゃないですか。景色もいいし、水もおいしいし、食べ物もおいしいし、数え出したらきりがないくらい」
今回の大町市長選挙で争点となっているのが、「人口減少対策」です。2006年に3万2000人以上だった市の人口は、去年約2万5000人まで減少しています。
柳原健さん(無所属・新人)
「人口減少が進んでいけば、公共施設の統廃合はある。丁寧に(要望を)聞きながら、この統廃合が未来に向けて必要な取り組みだったというところを、市として考えていかなければいけない」
植松悠一郎さん(無所属・新人)
「産みたい世代、育てたい世代、すでに育てている世代の人が、いかに大町が住みやすいかというのを実感してもらえるまちづくりをして、現役世代にどんどん入って来てもらうことに力を入れる」
さらに、3年から5年に一度、市内で開かれる「北アルプス国際芸術祭」の是非も争点の一つです。現代アートを生かしてまちづくりにつなげようと、2017年に初めて開いたアートの祭典で、前回はのべ18万人が訪れました。開催するために、市は1億7200万円を負担しています。
柳原さん
「日本の中で国際芸術祭で、芸術を切り口とした地域振興に取り組んで成功している事例があるので、僕自身がしっかり取り組んだことがない中で、チャンスを逃したくない」
植松さん
「はっきり言って、約2.8億円の事業規模で(経済効果が)3.5か3.6億円くらいだったと思うんですけど、あまりにも僕としては、経済効果も低すぎると感じています。5倍から10倍くらいはほしい」
大町市民の選択は。
大町市長選挙は28日に投票が行われ、即日開票されます。
