【産婦人科医が解説】なぜ40代以降は「浮き輪肉」「ハミ肉」がつく?更年期太りの正体とエストロゲンの秘密【眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話】
更年期太りは睡眠と骨盤底筋トレーニングでやせる!
更年期はなぜ太るの?
若い頃より脂肪の分解 ・ 代謝が低下
更年期は若い頃と比べて太りやすく、体型も変化します。その主な原因はエストロゲンの減少。エストロゲンには脂肪がエネルギーとして使われるのを促したり、内臓脂肪の蓄積を抑えたりする働きがあります。更年期でエストロゲンが減っていくと、徐々に脂肪が消費されにくくなり、特にお腹まわりを中心に脂肪がつきやすくなります。
20代だと太ももやお尻まわりに脂肪がつきますが、40代以降に太るのはお腹まわりや背中まわり。いわゆる「浮き輪肉」「ハミ肉」がつきやすくなります。一方でバストやヒップはハリがなくなって下に垂れ、ただ太るだけでなく体型的にも老けて見えるようになってしまいます。
また、加齢によって筋肉量が低下することも太りやすい一因です。筋肉が減っていくと、同時に「基礎代謝」が下がります。基礎代謝とは、何もしなくても体が消費するエネルギーのこと。これが下がると、若い頃と同じ食事量でもエネルギーが余り、脂肪として蓄積されやすくなります。
加えて、エストロゲンが減ると幸せホルモンともよばれる「セロトニン」も産生量が低下。セロトニンには精神を安定させるとともに、食欲を抑制する働きも。ストレスを感じやすい更年期にセロトニンが減少すると、暴飲暴食に走りやすくなります。さまざまな要因から太る更年期は、若い頃よりも意識的に体重管理をすることが大切です。
更年期に太るメカニズム
お腹まわりの「浮き輪肉」や背中の「ハミ肉」がつきやすくなる
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話』著:高尾 美穂
【著者紹介】
高尾美穂(たかお・みほ)
医学博士・産婦人科専門医。東京慈恵会医科大学大学院修了。同大学附属病院産婦人科助教、東京労災病院女性総合外来などを経て、女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道の副院長に就任。日本スポーツ協会公認スポーツドクターで、ヨガ指導者でもある。「すべての女性に、よりよい未来を」をモットーに、医療、ヨガ、スポーツの3つの活動を通じ、専門的な知識をわかりやすく伝える啓発活動にも積極的に取り組み、テレビなどのメディア出演、講演活動、stand.fm「高尾美穂からのリアルボイス」でメッセージを発信するなど、多方面で活躍中。『今日も一日ご機嫌で 高尾美穂流生き方ガイド 体も心もいい感じ』(清流出版)『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』(扶桑社)など著書多数。
