あわただしくなりがちな朝。早起きや新しい習慣を取り入れて時間をつくるのもなかなか大変です。夫とふたり暮らしのESSEonlineライター・小林ユリさんは、「朝にやることを見直したら、時間にも心にも余裕が生まれた」と語ります。小林さんが「やめてよかった」と感じている朝の習慣について、詳しくレポートします。

1:朝食の献立を考える

以前は毎朝、冷蔵庫をあけながら「今日はなにを食べよう」と考えていました。パンにするか、ご飯にするか。卵を焼くか、ヨーグルトにするか。一つひとつは小さな判断ですが、仕事前のあわただしい時間に毎日考えるのは意外と負担でした。

【実際の写真】月〜水曜の「ワンプレート朝ごはん」

そこで思いきって、朝食のメニューを固定してみることに。最初はお試しのつもりでしたが、想像以上にラクで、今ではすっかり定着しています。

わが家では、1週間単位で朝食を決めています。週末の買い出し前に夫と相談し、「来週の朝ごはん」をざっくり決めておくスタイルです。たとえば、月〜水曜はパンとゆで卵とフルーツ、木〜金曜はおにぎりとみそ汁、休日は少しゆっくりホットサンド、といった具合。毎日同じだと飽きてしまいますが、1週間単位なら無理なく続けられます。

常備するものが決まっているため、「なにを買おう」とスーパーで悩む時間も減りました。食材の買い忘れが減り、買い物がラクになったのも大きなメリットです。

「なにを食べよう」と考えなくていいだけで、気持ちに余裕が生まれました。朝は仕事の準備で頭がいっぱいになりがちなので、精神的な負担が軽減したのはうれしい限りです。

2:朝の探し物に時間をさく

以前のわが家では、出かける直前になって「常備薬を入れたポーチがない」「メガネケースをどこかに置き忘れた」「財布とエコバッグはどこ?」と探し物をすることがよくありました。

一つひとつは些細なことですが、忙しい朝に探し物が発生すると、それだけで気持ちがあせってしまいます。夫婦で「あれ見なかった?」と聞き合うこともあり、朝のあわただしさに余計拍車をかけていたようにも思います。

そこで意識したのが、「探さなくてすむ仕組み」をつくること。まず鍵や財布、イヤホンなど毎日持ち歩くものは、玄関近くに定位置を設けました。バッグも帰宅したら必ず同じ場所へ置くようにしています。

さらに、よく使うものは取り出しやすい場所へ収納するよう見直しました。以前は見た目を優先して収納していましたが、今は使いやすさを重視しています。

その結果、朝の探し物はほとんどなくなりました。出発前にあわてることが減り、気持ちに余裕をもって家を出られるように。

探し物をしなくてすむだけで、朝の疲労感は想像以上に軽減されます。忘れ物の予防にもなり、時間にも気持ちにもゆとりが生まれました。

3:朝にしっかり家事をする

これまで「家事は朝のうちに終わらせるもの」と思い込んでいたせいで、朝からやることが多く、毎日が時間との戦いでした。しかし、改めて見直してみると「朝でなければできない家事は意外と多くない」ことに気がつきました。

まず、朝やることが多かった「洗濯」は、夜のうちにすませるように。夜のうちに洗って干しておけば、朝の作業をひとつ減らせます。

そして、朝ごはんもなるべくワンプレートですませるように変更。使う食器が少なくなるため、洗い物の負担が軽くなりました。

さらに、お弁当づくりも毎朝行うのをやめました。休日や時間のある日に数日分をまとめてつくりおきし、冷凍保存しています。朝は持ち出すだけなので、気持ちにも時間にも余裕が生まれて暮らしがラクに。

こうして「朝にやらなくてもいい家事」を別の時間帯へ移したことで、以前よりもあわてることが少なくなりました。今ではコーヒーを飲みながら身じたくを整えたり、夫婦で少し会話をしたりする時間も確保できています。

以前は、朝のバタバタを「自分の要領の悪さ」のせいだと思っていました。でも実際は、朝にやることをつめ込みすぎていただけだったのかもしれません。

朝食の献立を考えない、探し物をしない、朝に家事をつめ込まない。この3つを意識しただけで、わが家の朝はずいぶんラクになりました。

アラフォーになると、気合いや体力だけで毎日を乗りきるのは難しくなってきます。だからこそ、がんばることを増やすよりも「がんばらなくてすむ仕組みをつくることが大切」だと実感しています。

朝の時間に余裕がないと感じている人は、新しい習慣を取り入れる前に、「やめられることはないかな?」と見直してみてもいいのかもしれません。