オランダ戦でベンチから森保一監督やスタッフが、数字の書かれたホワイトボードをピッチに示している光景がSNSで話題となっていたが、日本代表FW小川航基(NECナイメヘン)は「時間が見えなくて」と、ピッチ上の選手たちから電光掲示板の時計が見えないための緊急措置だったことを明かした。

「電光掲示板が真ん中にしかなくて、サイドからしか今、何分かというのが分からないというのを聞いて、周りのスタッフに伝えて、何か伝える方法がないかと。一人の選手に言っても、そこから伝達するのに時間がかかってしまうので」

 オランダ戦が行われたダラススタジアムはピッチの中央付近に天井から吊り下げられた大型ビジョンが四方のスタンドに向かって設置されていた。ビジョンには試合映像やスコア、時計なども映されていたが、ピッチ上の選手からは角度的に見えなかったのだという。

 後半39分から途中出場したFW塩貝健人(ボルフスブルク)も「試合に出て一回(時計を)確認しようとしたけど、スクリーンが何も見えなかった」と説明。そこで後半45分を示す「45」や、後半アディショナルタイム3分を示す「3」などの数字を記したホワイトボードをベンチからピッチに向かって提示して、今の時間を選手たちに伝えていたのだという。

「SNSで話題になってましたよね」と笑った小川は「やれることは尽くしたんじゃないですかね。あれ以外にはなかったと思う」と、機転を利かせた臨機応変な対応を称えていた。

(取材・文 西山紘平)