日本代表にいた「マツと似とる」 久保竜彦が絶賛、オランダ戦で見抜いた“影のMVP”「ちょっと独特よ」
日本―オランダ戦ドラゴン解説第3回
サッカー北中米ワールドカップ(W杯)は14日(日本時間15日)、1次リーグF組で日本がオランダと対戦。2度先行されながら追いつく激闘で、2-2で引き分けた。この試合に合わせ、元日本代表FW久保竜彦がTHE ANSWER編集部に来訪。2022年カタール大会に続き、解説を務めた。全3回の第3回は途中出場で光り「似とる」と日本代表のレジェンドDFを彷彿とさせた影のヒーロー、そして次戦の20日(同21日)のチュニジア戦におけるキーマンを挙げた。(取材・構成=THE ANSWER編集部・神原 英彰)
◇ ◇ ◇
前めの選手もみんな走るけど、後ろで冨安が良かったよね。
あそこ(DFライン)からクサビが入るっていうのが。ちょっと独特やもんね、(パスの)タイミングが。2、3本いいのあった。奪ってからできるし、よう見えとるし、いいとこ見てると思う。
昔で言うなら、マツ(元日本代表DFの故・松田直樹さん)かな。マツと似とるとこある。今はあの頃よりレベルは全然違う(高い)やろうけど、あんな感じなんかなと思うよね、タイプはね。
だから(DFでは)冨安が一番やね、やっぱ。怪我明けってのは(難しさは)あると思うけど。
後ろの選手だと、鈴木は2年前のアジアカップの時、不安定みたいに言われとったけど、今はもう全然そんな感じないよ。まだ23歳やろ。あん時もかなり若かったやろ。すごいよ。デカイし、190もあるし(192センチ)。
次のチュニジアは負けてないんやろ。失点がないんか(アフリカ予選で9勝1分け、10試合連続無失点)。(守備が)堅いんか。でも、持てると思う。オランダよりは。キーマンはやっぱ堂安とか、伊東とかじゃないの。
堂安はもっと前行けると思うんよ。そこで冨安が(クサビを)入れると、また行きやすいし。生きてくると思う、右サイドが。
ベスト8に太鼓判「馬力が上がってるのかなっていう気が」
オランダ戦で勝ち点1はデカイやろ。デカすぎるよね。(初戦で)負けると、余裕がなくなるからね。
今回は(48チーム制になって)どうなんやろね。間隔がちょっと空くよね。絶対、間隔あった方がいい。特に(運動量の多い)日本の選手は。疲れたやろな、相手がオランダやけんね。鎌田とか。
でも、強くなってるよね、本当に。(期待値は)上がったね。ベスト8、全然行けると思う。
4年前も凄かったと思うよ。ドイツ、スペインに勝ったんやろ。で、負けたんはクロアチアで、PKやろ。勝負やけんね、結局。本当にその馬力というか、持ってるパワーの、ほんのちょっとの差で(勝敗が分かれる)っていうのはあると思うけど。
今回は(世界に)近づいてるのかな。オランダに追いつけるっていうのは。しかも、やられてからの展開やけんね。2度も追いつき、追いつき、で。やっぱ馬力が上がってるのかなっていう気が。
それにしても楽しいね、W杯。すごいなって思うもん。日本は、次は日曜の昼か。勝ったら盛り上がるやろね。楽しみよ。
■久保 竜彦 / Tatsuhiko Kubo
1976年6月18日生まれ。福岡・筑前町。筑陽学園高を経て、1995年に広島加入。日本代表・森保一監督(当時選手)とは7年プレーした。2003年に横浜F・マリノスに移籍し、リーグ連覇に貢献。1998年に日本代表デビュー。ジーコジャパンとなった2003年以降は日本人離れした身体能力と強烈な左足でエースとして活躍したが、腰や膝など度重なる怪我により、2006年のW杯ドイツ大会は落選。以降、横浜FC、広島などを渡り歩き、2014年に引退。J1はリーグ戦通算276試合94得点。日本代表は国際Aマッチ通算32試合11得点。引退後は山口・光市に移り住み、コーヒー焙煎や塩作りなど、異色のセカンドキャリアを歩む。2024年2月、初孫が誕生。好きな本は「Born to Run 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族”」。
(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)
