天皇皇后両陛下 W杯日本戦も一緒にご観戦か…“親友”オランダ国王夫妻が計画する「破格接遇の中身」
6月9日にご成婚記念日を迎えられた天皇陛下と雅子さま。’93年に結婚されて以来、33年間の日々をともに歩まれてきた。
皇室担当記者はこう語る。
「皇室では誕生日に比べると、結婚記念日に大がかりな祝宴を催すことは少なく、当日はご家族だけでお祝いされるのではないでしょうか」
5月31日の神宮球場での早慶戦ご観戦は、雅子さまは当日になって取りやめを発表された。
「2週間後に控えたオランダ・ベルギーへの公式訪問に備えるため、ご体調管理を優先されたと伺っています。ご家族での東京六大学野球の早慶戦ご観戦は、雅子さまも楽しみにされていたでしょうが、’02年のニュージーランド・オーストラリア以来、24年ぶりとなる歴訪を必ず成功させたいという強いご意志が伝わってきます」(前出・皇室担当記者)
いよいよ6月13日に欧州へ出発される両陛下。約2週間の日程となるが、ある宮内庁関係者は次のように話す。
「両陛下はオランダで、王室の別荘であるヘット・アウデ・ロー城にも滞在されます。この城はベアトリクス前女王の招待で、’06年に天皇ご一家がオランダで静養した際にも滞在された“思い出の場所”です。オランダを訪れる国賓であっても、この城に宿泊することはほとんどなく、’06年当時も破格の待遇でした。
前女王は、ドイツ出身で外交官だった夫・クラウス王配が適応障害で苦しんでいたこともあり、雅子さまのご病状にも理解が深く、心を寄せていたのです。皇室の慣習では、海外でのご静養は異例のことでしたが、前女王をはじめとしたオランダ王室の深い厚意により実現したといえます。またご滞在中の天皇ご一家をもてなしたのは、当時皇太子だったウィレム=アレキサンダー国王一家でした。
きわめてプライベートな空間で、ご家族同士で穏やかな時間を過ごした効果は大きく、雅子さまは帰国後に地方ご公務を再開されるなど、ご体調面にもポジティブな影響があったのです」
この2週間で培った両陛下とアレキサンダー国王・マキシマ王妃との絆は、年々強まっているという。皇室番組を長年手がけている放送作家・つげのり子さんはこう語る。
「’13年に行われたアレキサンダー国王の即位式に、ご体調のために参列するかどうか迷われていた雅子さまに、マキシマ王妃が直接電話をして『ぜひオランダへいらしてください』と招待したこともありました。
雅子さまとマキシマ王妃は、ご体調などについても話し合えるほど親しい間柄といえます。また88歳になるベアトリクス前女王は、天皇ご一家をご静養に招待してくれた方です。その前女王との対面が実現すれば、雅子さまにとっても前女王にとっても、感慨深いものになるでしょう」
■オランダ国王夫妻とW杯観戦計画も
今回の公式訪問でもオランダ王室は、“異例のおもてなし”を計画しているという。
「日本時間の6月15日早朝からサッカーの北中米ワールドカップの日本―オランダ戦が行われます。この試合を両陛下とアレキサンダー国王夫妻がいっしょに観戦される方向で調整が進んでいるそうです。400年以上にわたる日本とオランダの関係のなかでも歴史的な出来事となるでしょう。
’02年の日韓ワールドカップでは、来日していたベルギーのフィリップ国王夫妻と両陛下が埼玉スタジアムで引き分けとなった日本―ベルギー戦を観戦して話題を集めました。
オランダ国王夫妻はこの前例をヒントにしたのかもしれません」(前出・宮内庁関係者)
そして天皇陛下と雅子さまによる“思い出の地再訪”は、ヘット・アウデ・ロー城ばかりではないという。
「ハーグでは、オランダを代表する画家であるフェルメールやレンブラントの作品を所蔵するマウリッツハイス美術館も訪問されるそうです。
’06年には同美術館で、ベアトリクス前女王のご案内で両陛下が名画を鑑賞されています。目玉作品といえばフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』で、今年8月から14年ぶりに日本で公開されることが話題を集めています。両陛下も現地で、いち早く“少女との再会”を果たされるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
異例のご静養から20年ぶりの“思い出の地再訪”について、精神科医の香山リカさんは次のように解説してくれた。
「特にオランダ王室は、雅子さまのご体調についてもよくご存じでしょうから、今回の滞在スケジュールやご訪問先については、細かく配慮していると思います。
’06年当時は海外ご静養に対しての批判も一部で上がっていました。しかし、この20年間で雅子さまご自身がよりご公務につとめられるようになり、愛子さまも皇族として立派に成長されています。
再び訪れる思い出の地では、『昔はいろいろあったけれど、この20年間は意味のある時間だった』と肯定的に半生を振り返ることがおできになると思います。今回のご訪問は雅子さまにとって、ご自身の回復を再確認できるよい機会になるに違いありません。また長期にわたって支えてくれたオランダ王室への感謝の気持ちもさらに強まるのではないでしょうか」
オランダでは歓迎式典、戦没者記念碑へのご供花、国王夫妻主催の晩餐会など、雅子さまは陛下とともにさまざまな行事に臨まれる。
■親友の名前を冠した病院で子供たちと
「オランダ国民の前で、回復した元気な姿をお見せになること自体が、“オランダ王室への恩返しになるのでは”と、雅子さまもお考えに違いありません。そうした一連の行事のなかでも、特に注目されているのが、中部の都市ユトレヒトにある『プリンセス・マキシマ小児がんセンター』へのご訪問なのです」(前出・宮内庁関係者)
オランダでは、がんは小児期の病気による死亡のいちばん大きな要因とされており、年間約600人が小児がんを発症し、4〜5人に1人が亡くなっているという。
欧州王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは言う。
「プリンセス・マキシマ小児がんセンターは、欧州最大かつ最先端の小児がんの治療・研究施設として知られています。設立計画からマキシマ王妃は関わっており、’18年の開院時の式典にも王妃は出席し、継続して支援を続けているのです」
プリンセス・マキシマ小児がんセンターは、世界の病院や研究機関と緊密に連携しており、センター内には患者の保護者が過ごせる設備も用意されているという。
「雅子さまはかねて、家庭不和、虐待、病気などのために難しい状況に置かれた子供たちについて、『自分に何ができるのかということを考えていきたい』『心を寄せていきたい』と、おっしゃってきました。
そのお言葉どおり、児童養護施設や病院などで、子供を励まし続けてこられたのです。
’02年にニュージーランドの小児病院を訪問したときには、トラクターにひかれて、長い入院生活を続けていた車いすの少年のほおに優しくキスをされたこともありました。
オランダでのプリンセス・マキシマ小児がんセンターご訪問には、マキシマ王妃も同行すると伺っています。小児がんの子供たちとお心を通わせることは、雅子さまにとっても望ましいことであるのは間違いなく、また小児がんセンターの支援を続けてきた親友であるマキシマ王妃を称えることにほかなりません。
そして日本の皇后とオランダ王妃がいっしょに子供たちを励ます姿は、世界中の小児がん患者を勇気づけるメッセージにもなるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
20年分の感謝を胸に秘め、雅子さまは“報恩の旅”に向かわれようとしている。
