映画独自解説家の守鍬刈雄が、「マジで20歳YouTuber監督が全米制覇 #バックルームズ #backrooms」と題した動画を公開した。動画では、20歳のYouTuberが監督を務めた映画『バックルームズ』が全米で大ヒットを記録している背景と、その特異な魅力について解説している。

現在アメリカにおいて、弱冠20歳のYouTuber、ケイン・パーソンズが監督したホラー映画『バックルームズ』が全米1位を獲得するという事態が起きている。北米オープニング興収は、映画会社「A24」史上最高額となる8150万ドルを記録。これは、これまで最高額だった『シビル・ウォー』の3倍に匹敵し、『スター・ウォーズ マンダロリアン・アンド・グローグー』と同程度の記録的な数字だという。

「バックルームズ」とは、元々2019年頃に海外のネット掲示板「4chan」で生まれた都市伝説である。現実世界の壁をすり抜けると、黄色い壁紙と蛍光灯に囲まれた誰もいない無限空間に迷い込んでしまうという設定だ。当時高校生だったパーソンズは自らCGで制作した実写のような映像をYouTubeに投稿した。その圧倒的なクオリティが話題を呼び、数千万回の再生を突破。これに目を付けたA24が映画化権を獲得し、当時17歳だったパーソンズを監督に抜擢したのである。

守鍬は、本作の恐怖の本質は怪物ではなく「空間そのもの」にあると指摘する。誰もいない終わらない廊下が続く恐怖は、日本のゲーム『8番出口』の発想とよく似ていると独自の視点で語った。

映画学校出身でもなくハリウッド育ちでもない一人の若者が、YouTubeへの動画投稿からわずか数年で全米ナンバーワン監督へと駆け上がった本出来事。守鍬は「とてつもなくすごいこと」と感嘆している。日本での公開は決定しているものの、具体的な日程は未定である。名前だけでも覚えておいて損はない一作と言えるだろう。